過酷な条件下でのランニングやトレイルランニングに使えるインナーパンツを探していたところ、ネットでこの商品を見つけました。
https://shop.inner-fact.co.jp/?pid=161462257
「なんだこのもっこり変態パンツは……(ドン引き)」
それが正直な第一印象でした。
股間の盛り上がりが嫌でも目に付いてしまいます。
……思わずここに全集中してしまい、なぜか発動した恋の呼吸は激しくなる一方です。
見てくれだけでそっとブラウザを閉じようとしましたが、ぐっとこらえてネットで詳細を調べてみると、薄くてすぐ乾き、股間部や太もも部など、擦れやすい箇所の縫い目がシームレスで擦れが軽減されているとのこと。
(ちょっとしつこいですが、変態的な見た目をしているという話題も多々見受けられました)
1000円ちょっとと安価で試しやすいのも手伝ってすぐに購入しました。*注1
*1 筆者がインナーファクトの契約ライターになったのはつい先日のことで、このショーツは数ヶ月前に自費で購入しています。
目次
結論
結論から言えば、現在持っている様々なインナーパンツの中で、もしレースで使うならばこれ一択になりました。
――変態パンツが勝負パンツに!
あんなに抵抗があったのに、どうしてこの変態的ルックスのインナーパンツに宗旨替えしてしまったのか、その理由を書いていきます。
擦れについて
まずは擦れの問題です。これが気になる方は多いと思います。
暑い中や雨の中で長時間走ったりすると、股間の擦れがどうしてもでてきます。ランナーにとってこれは致命傷です。この痛みは耐え難く、特に100マイルのトレイルランニングレースなどの長丁場では命取りになります。
筆者は雨の中のトレラン、長時間のレース(2021年の10月中旬に行われた荒天での六甲キャノンボールラン)で着用しましたが、問題は発生しませんでした。
ワセリンは使用していません。正確には塗るのを忘れました。塗ればもっと効果を期待できると思いますので、100マイルレースなどでは念のため擦り込みましょう。
雨のレースで実際に使用してみて
筆者の体型は169cm、54kg、体脂肪率8%、ウエストは69cm、太ももは若干太く、お尻は引き締まっているほうだと思います。
Lサイズを着用しています。若干ゆとりがあるように感じますがサイズ変更を考えるほどではありません。
主にAnswer4の3インチランニングショートパンツと組み合わせて使っています。このランパンにはインナーは付いていません。
Answer4 3インチショートパンツ
このランパン自体の撥水性能の高さも相まってストレスを感じたことはありません。この組み合わせは名バディだと思います。自信を持って推奨できます。
見にくくて申しわけありませんが、ランパンのスリットから少し出てる黒い部分がインナーパンツです。
深いスリットのランパンなので走ると写真のように若干見えてしまいます。しかし出ていてもインナータイツのように見えるので違和感はありません。
5インチ以上のランパンなら、止まっていてもインナーが見えることはないと思います。
脚捌きは快適そのものです。締めつけ感はあまりありませんがよくフィットします。雨で濡れていましたが、張り付いてくる嫌な感覚はほとんどありませんでした。
Mサイズで26gと軽量で薄いので、保水しても気にならず、速乾性も高いのだと思います。
レース終了後、お風呂に入るまでに3時間ほど待ちましたが、濡れているという不快感はありませんでした。いつの間にかインナーパンツが乾いていたのだと思います。
問題点
・銭湯などの公衆浴場にて
お風呂に入る前には、当然ですがランニングパンツとこのインナーパンツを脱がなければなりません。そこでこの製品の見た目の問題が浮上してくるのですが、その解決方法は簡単です。
――ランニングパンツと一緒に脱ぐ。
ただそれだけです。インナー付きランパンだと思ってください。決して順番に脱いではいけません。商品画像のモデルのようになってしまいます。
(かなり薄いのですが一応透けて見えることはないです。別に見た目が気にならない方は順番に脱ぎましょう)
・女性もののショーツと間違えてしまう
実はこれが結構厄介です。
このインナーパンツはとにかく肌触りが良く、すべすべしています。その軽さも相まって、女性もののシルクの下着のようです。
筆者は主夫のようなことをしているのですが、洗濯後、このインナーパンツをパートナーの下着入れにしまってしまうことがあり、時々行方不明になります。
先日も女性の下着が詰まっているタンスの引き出しを漁る不審者になってしまいました。
インナー付きランパンで使える便利なテクニックもそのまま使用可能
少しマニアックな話になります。
走っているときに小便を催したときは、トイレに入り、便器に向かってからランパンとインナーパンツを下げると思います。
この際に、筆者はランパンを下げず、インナーを左右どちらかにずらして局部を出して用を足します。この方法は脱ぐ手間が省けるのでかなり楽です。
特に雨や冬のレースでは、手がかじかんでランパンの紐すらゆるめられない状況下に陥ることも多いです。そんなときにこの方法は重宝します。
インナーパンツの種類によってはこの方法は使えません。タイツやハーフタイツも無理です。
ですが、このインナーパンツは見た目はぴっちりしていますが、薄くてある程度伸びるのでこの方法が使えます。つまりインナー付きランパンのようにも使えます。
気になる股間部分はどうなの?
見た目どおり、股間部分の膨らみは局部の収まりが良くなり、ストレス軽減の役に立っています。締め付けられるというよりも、開放感のほうが勝ります。それでいて走っていても暴れるようなこともありません。
前開きはどうしても意図せずに飛び出してしまうことがありますが、このインナーパンツでは心配ありません。
小便のときに不便だと感じる方もいるとは思いますが、筆者は前述した方法を使っているので利点が上回っています。筆者はインナーなしのランパンではこのインナーパンツ、冬のジョグなどで長ズボンを穿く際にはU社などのインナーパンツを履いています。
耐久性
10回前後ほど使用でこの状態です。ほぼランニングやトレイルランニングで使っています。
ゴムの伸びは少しだけで、擦れて薄くなっているようなことはありませんでした。使用に全く問題なしです。
前述したように肌触りが良くてすぐに乾くので、日常で(特に夏に)使いたくなるかもしれません。
まとめ
最初に変態パンツだと思うのは仕方がありません。しかし使い込むうちに、このルックスは機能美(余分な装飾を排し、無駄のない形態や構造を追求した結果)なのだと見方が変わってしまいました。
是非一度試してみてください。筆者のようにレースのお供になってくれるかもしれません。
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