OSJ KOUMI100に突如現れた新星女子「大淵千鶴」選手に色々聞いてみた

毎年10月初旬に長野県小海町で行われているOSJ KOUMI100
一周35kmの周回コースを5周する175km、累積獲得標高7,800mの100mileレースです。

昨年2020年は台風後という事もあり、大会当日は雨が降っておりコースはぐしょぐしょで酷い場所では膝まで泥沼に浸かる箇所もありました。

周回コースという事もあり起点のポイントに返ってくると応援がたくさんあるものの、同じコースをぐるぐるしないといけない点と帰って来たタイミングで辞めれてしまうという点でメンタル的にも試されるレースで知られています。

そんなOSJ KOUMI100の女子総合優勝に突如として現れた25歳の新星女子大淵千鶴(おおふち ちずる)選手。
彼女の優勝は25歳という若さも驚きでしたがタイムも26:59:54というぶっちぎりの最速タイムを叩き出しました。

-過去女子優勝者タイム-
2020年 黒田清美選手 30:08:01 
2019年 中止
2018年 仲田潔子選手 31:48:57 
2017年 鈴木潤子選手 30:24:48 
2016年 鈴木潤子選手 31:57:06

そんな彼女をこの度INNER-FACTサポートアスリートとして迎えることになりましたので、色々と質問してみました。

出身と今までの競技歴を教えてください。

出身は新潟県で大学まで1,500mや5,000mを中心にしてました。

恥ずかしながらKOUMI100で初めてお名前を知ったのですが、トレラン歴はどれくらいですか?

大学卒業後帰省して、エイドが食べたくて地元の越後カントリートレイルに出場し、トレランの楽しさや山の美しさを感じました。大会後に越後カントリートレイルのインスタを投稿すると今のTOKIMINGOメンバーから「一緒に水曜日練しない?」と声をかけて頂き、TOKIMINGOの練習に混ぜてもらいました。そのあとまもなく八石100(2019年)というTOKIMINGO主催の100mileイベントに参加しました。そこからトレランにももちろん興味を持ちましたが、特に100mileという距離にも興味が深くなりました。トレラン歴は、遊びでエントリーも含めると歴は3年ですが、ちゃんと練習し始めてからはトレラン歴2年です!

普段はどんな練習してるんですか?

トレイルの練習は主に地元の城山や八石山で練習してます。 新潟は春夏秋冬季節がはっきりしてるので、春はトレイル、夏の暑い時期になるとロードバイクでチームでロングライドやアベレージのペースにこだわって練習を行ったりアルプスに行って高地の練習をしたり山を楽しんだりしてます。秋はまたトレイルを中心に練習したりして、冬は積雪量が多いのでソリでトレーニングもしたりしてます。地元の山をカンジキやワカンで登り下りはソリという練習です🤣

KOUMI100にエントリーしたきっかけを教えてください。

信越五岳の試走の時に、一緒に練習していたメンバーがKOUMI100に出ると言っており「エントリーしてみたら?」と声をかけてもらったのがきっかけです。 今までほとんど大会に出ておらず、ただ山に入り練習するのが楽しくてあまり大会にこだわりがありませんでした。でもバックヤードウルトラの選考にエントリーをしたかったので、それまでに何か一つ100km以上の大会で結果を出したかったのでエントリーしました。

KOUMI100用の練習はどのようなことをしましたか?

基本的には大きく3点を意識して練習しました。
1.とにかく疲労があって体が動かなくても練習をする。
2.足が動かなくなった時に動かす練習をする。
3.累積標高にこだわる。
というのを意識してわざと体を休めなかったり、寝なかったりして体の状態を悪くしてから練習したりしてました。 怪我のリスクはあると思いますが、去年まで怪我を沢山してきたのでギリギリのラインで調整を自分でできるように考えて練習していました。

KOUMI100を走ってみた感想を聞かせてください。

KOUMI100は同じコースを5周して100mileだけど合計175kmという100mile以上の距離のレースで、100mileの公式戦は初めての参加でした。 大会の雰囲気も久々で慣れないこともありましたがいつも通りを意識しました。 コースは比較的走れるコースでしたがやはり周回を重ねるごとに疲労が溜まってきてなかなかうまく体を動かせなかったり、眠気が出てきたりしたこともありました。でも、同じチームの出場メンバーといつもの練習のように一緒に走っていた時間が多くあり、チームのメンバーや応援、サポートのみんながいたからこそ結果がついてきてくれたんだと思います。ゴールの時はみんなへの感謝の気持ちが湧いてきました。100mileは多くの時間を要する競技なので「皆さんのおかげでゴールさせてもらってありがとうございました」という気持ちでした。そして私はTOKIMINGOと出会ってなかったらこんなにトレランを頑張ることができませんでした。頑張らせてくれたTOKIMINGOのみなさんへの感謝の気持ちを示すために優勝は絶対したいと思ってたのでとても嬉しかったです。

KOUMI100で使ったギア関連を教えてください。

ザック→answer4
ウェア→TOKIMINGOオリジナル上下ウェア
シューズ→NIKE Pegasus3
ポール→なし
補給食→おにぎり、アミノバイタルゼリー、パン、ビタミンゼリー、タンパク質含有ゼリー、クリミール
です。

今後もトレイルランの大会には出場していきますか?

もちろん色んな大会に出場していきたいです。ロードバイクの練習も一昨年からしてるので機会が有れば出てみようかなと思います。

直近のレース予定はありますか?

今年の11/20に行われる「back yard ultra last samurai standing GUNMA」にエントリーしています。その後は練習状況をみて設定していければと思ってます。 いつか海外のレースにも出てみたいです!

大淵選手とは面識はありませんでしたが、同じTOKIMINGOのチームメイトでINNER-FACTサポート選手でもある松山優太選手の推薦と、同じくINNER-FACTサポート選手の市村さんからも強い後押しがありこの度サポート選手に迎えさせていただくことになりました。

まだまだコロナ禍で来年以降の大会開催が不安定ではありますが、少しでも選手のモチベーションアップに繋がればと思い今後も積極的に選手の応援をさせて頂きます。

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