3/20(土)〜21(日)にかけて広島県呉市でのイベントGreen-Go-Round-solo-24hにてエイドカレーを提供させて頂きました。
参加者は30名ほどでスタッフが10名ほどの合計40人分のカレーを作ります。
エイドで選手が食べるカレーは普通に1人前というわけではなく、半人前くらいを食べるのが一般的。
でも今回は1周2.6kmを24時間ぐるぐる。
エイドに立ち寄る回数が多いと、その分食べる回数も増える。
その反面参加者全員が24時間走り切れるわけでもないので、何人前作るか難しいところ。
大まかに50人前くらい作って余ったら途中で買い足すことにして、とりあえず50人前作ることに。
結果今回はこの量がちょうど良いくらいになりました。
必要な材料
まずは必要な食材。
- 鳥もも肉:5,000g
- 玉ねぎ:2,500g
- ニンニク:13片
- 生姜:13片
- トマト缶:1,000g
- ピーナッツ:500g
- 牛乳:1,250g
- バター:250g
- 水:3,750ml
- 塩:小さじ12.5杯
- サラダ油:大さじ12.5杯
次にホールスパイスの必要量。
- カルダモン:62粒
- クローブ:62粒
- シナモン:12.5本
- シナモンリーフ(小):12枚
- カスメリティ:小さじ25杯
最後にパウダースパイスの必要量。
※今回は不特定多数の人が来るので辛いのが食べられない人がいる可能性も考慮し、チリペッパーは不使用。
- コリアンダー:小さじ25杯
- パプリカ:小さじ25杯
- ターメリック:小さじ12.5杯
- ガラムマサラ:小さじ12.5杯
下ごしらえ
用意した材料を切って、測って、それぞれお皿に分けて準備します。
まずは玉ねぎから。
玉ねぎの必要量を「何個」でなく「何g」で表記したのは、業務用のみじん切りにされた玉ねぎを使うから。
何10個もの玉ねぎをみじん切りにするのは時間も労力も涙の量も多大になります。
楽できるところは楽しましょう。
次にニンニクと生姜のみじん切り。
これはフードプロセッサーでサクッとみじん切りに。
ちなみに玉ねぎ、ニンニク、生姜は一緒に炒めるので同じ入れ物に入れてOK。
次にお湯を沸かしてピーナッツを5分ほど茹でこぼす。
本当はカシューナッツの方がコクが出るけど、高いからピーナッツ。
茹でるからバタピーでもOK。
ピーナッツを茹で終わったら牛乳と一緒にボウルに入れて、フードプロセッサーかハンドミキサーでピーナッツミルクを作る。
次はカスメリティ以外のホールスパイスを一つの容器に入れておく。
パウダースパイスは塩と一緒に使うので同じ容器に入れて準備。
ちなみに小さじで何杯も測るのは面倒なので、スパイス毎に小さじ 1杯の重さを測ってその重さを必要杯数を掛けると楽。
最後にバターを計量し、トマト缶を必要分開けて準備完了。
調理開始
まずは冷たい状態の大きい鍋にサラダ油とバターを入れてバターが溶けるまでトロ火にかける。
バターが溶けたらカスメリティ以外のホールスパイスを入れ、カルダモンが膨らむまでトロ火で待つ。
カルダモンがしっかり膨らんだら、ホールスパイスを全て取り出す。
取り出さなくてもいいけど、クローブやカルダモンは食ベた時に噛んでしまうとホーリーシットな香りが口の中に広がります。
スパイスカレーに慣れてない人には強烈なので取り出しておきましょう。
ホールスパイスの取り出しが終わったら玉ねぎ、ニンニク、生姜を投入して強火で炒めます。
この時に大事なのは「しっかり」玉ねぎを炒めること。
まずは焦げないように投入したらすぐに油と具材を混ぜる。
具材に油をコーティングするイメージ。
後は数分放置して混ぜての繰り返し。
スパイスカレーは玉ねぎの多少の焦げが完成時の香りやコクに影響を与えるので焦げることをびびらずに頻繁に混ぜ過ぎないようにします。
最初は具材の水分がどんどん蒸発していくので水蒸気がたくさん出ます。
しっかり炒めていくと、水分もかなり少なくなりペーストに近づいて来ます。
炒める音も「パチパチ」と油で玉ねぎを揚げているような音に変わります。
しっかり玉ねぎを炒めたら次はトマトを投入。
トマトの水分が完全になくなってペースト状になるまで炒め続けます。
ここまで火はずっと強火。
トマトの水分が飛んでペースト状になったらパウダースパイスと塩を投入。
この時に火を一気に弱火に落とし、スパイスが焦げ付かないようにしっかり混ぜ合わせる。
パウダースパイスがしっかり混ざったらピーナッツミルクを入れ、中火にしてしっかりかき混ぜ馴染ませる。
全体がしっかり混ざって少し粘り気が出たら鶏肉を投入。
ちなみに鶏肉もお肉屋さんによっては事前に「唐揚げ用の大きさにカットしておいてください」と予約しておけば、カットしてくれるところもあります。
ただ、お肉屋さんで買うと高いので今回はお得用の2kgパックを買い、一口大にカットしました。
鶏肉を鍋に入れ具材としっかり混ざったら、水を加え、カスメリティを揉みながら入れて火を強火にします。
完全に沸騰するまでしっかりかき混ぜる。
少しぽこぽこ湧いてきたくらいではなく、地獄のようにブクブクと沸騰するまでかき混ぜながら強火を維持。
しっかり湧いたら弱火に落として鶏肉に火が入るまでたまにかき混ぜながら煮込んで完成。
味調整
完成したら味見をしましょう。
味見する際は必ずご飯にかけてご飯と一緒に味見してください。
カレーだけで味見してOKとすると、いざご飯にかけて食べると「あれ?なんか薄い・・・」となる事が多々あります。
特にエイドで出すときは選手は塩味を欲しているので、少し濃いかな?くらいでちょうどいいです。
この時の注意として、基本的に味調整は塩で調整しますが、鶏ガラスープの素などで調整した方が調整しやすく美味しくなります。
塩だけで調整する塩味が強く出過ぎたりと結構難しいです。
50人前に使う鍋
最後になりましたが、50人前作ろうとするとこんな大きさの鍋になります。
一般家庭にはなかなかないサイズになると思いますが、エイドで色々と料理を出したい人は一つあると便利です。
実際にエイドで提供する際はこの大きさは温まりにくいので、普通の鍋も持っていって大鍋は軽く温めつつ、カレーは小鍋でしっかり温めるなどしたほうがオペレーション的にもやりやすいです。
なので、コンロは2つは持っていきましょう。
ガス缶も多めにあった方が安心です。
鍋はテフロン加工やフッ素加工してある焦げ付きにくいものを買いましょう。
鉄製やアルミ製はすぐ焦げ付いて、カレーに焦げの苦味が移りやすいです。
テフロン加工もフッ素加工も使っていくとはげていくので、安い鍋でOKです。
消耗品として考えましょう。
写真のサイズでホームセンターで4,000円くらいでした。
以上、備忘録としてのエイドカレーレシピでした。
何かご質問などある人はコメントやお問い合わせお気軽に。
インナーファクトでは大会やイベントでは積極的にエイドサポートでカレーを提供しています。
個人のFKTチャレンジなどでもサポートしてますので、サポートの御用命はお気軽に♪
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