はじめてのトレラン🐾安心サポートと最新デバイスで快適にデビューしよう!

自粛太りは山で解消…!?

出っぱった腹を擦りながらよじ登った中央アルプス・宝剣岳


みなさん、こんにちは!登山ガイドの鷲尾と申します。

一般的に山のガイドと聞くと、年間数百日を山で過ごす“屈強で引き締まった身体”の持ち主を想像しますよね。もちろんガチの山岳ガイドの皆様には、そのイメージ通りの方がたくさんいらっしゃいます。

しかし…そのイメージを華麗に裏切るワタクシ。月のうち数日はガイドや取材で山に入るものの、残り大半はライターなどのインドア業務。しかもこのご時世で、登山の機会はさらに減少の一途をたどるばかり。そうなりますと、まあ結果はおのずと決まってきますよね。

D・E・B・U… (^_-)

左:2021年3月@飯能駅 ⇄ 右:2019年6月@夏山フェスタin名古屋

中年男の悲しい性、特にお腹まわりのボリュームが気になります(ー ー;)
ダイエットに最適な運動と言えば…「ランニング」となりますね。ところがワタクシ、大の運動音痴。走るのも泳ぐのも苦手、球技などもってのほか、という生粋の文化系人間でして。たったひとつ人並み以上(?)にできたスポーツである「登山」を、こうしてお仕事にしております。最近は自宅周辺でも早朝からランニングに励む人を多数見かけますが、どうにも気乗りせずに重い腰を上げぬまま…これは、どげんかせんといかん!

怠惰な自分を何とか引っ張り出す方策として思い浮かんだのが「トレイルランニング」。ガイド中にお山を歩いている時も、度々ランナーさんとすれ違うことがあり、ちょっぴり興味はあったのですね。
平地を走るよりは好きなお山を走った方が、気分も上がるかも…と、初・トレラン計画を始動したのでありました。

少し大袈裟すぎましたかね… ʅ(◞‿◟)ʃ

餅は餅屋に!トレランって何が必要?

ワタクシのデフォルト設定

トレイルランニングと登山、特に私のようなUL系の対極を行く重装備登山者の場合、ウェアもギアも全く違ってきますよね。
とりあえず手持ちで使えそうなアイテムを引っ張り出してみました。
 *INNER-FACTのTシャツ(このモデルは汗を吸うので寒い時期は汗冷えするそう)
 *THE NORTH FACEのランニング用ショートパンツ(寝巻きとして使用中)
 *いわゆるサポートタイツ
 *INNER-FACTのソフトフラスコ(水筒)
 *INNER-FACTの五本指ソックス
あとは何が必要なのでしょう!?

そんな時は「餅は餅屋!」という訳で、速乾性&防臭性ピカイチで愛用中のソックスをはじめ、様々なトレランアイテムを製造&販売されている株式会社インナー・ファクトの首藤様に早速コンタクトd(^_^o)

株式会社インナー・ファクト|ECサイト

鷲尾:あの〜トレランを始めようと思いまして。今持っているのはこれとこれとうんぬんカンヌン…。

首藤様:まずはトレラン用のソールパターンのシューズですかね。あとランナーさんはTシャツ・短パンの人も多いので、サポートタイツは要らないかもです。

鷲尾:うっ…すね毛だったりアトピー痕だったり色々あるので、生足は放送禁止なんですよ。ちなみに、ザックには何を入れて走っていらっしゃるのでしょうか?

首藤様:軽量&コンパクトなレインウェア、捻挫した時のテーピングや包帯、怪我した時の消毒液と大きめの絆創膏、ホイッスルにポイズンリムーバーなどは常に携帯するようにしていますよ。あとは何といっても水ですね。僕はすごく水を消費するので冬でもソフトフラスコ2本、夏なら1ℓのハイドレーションを追加しています。

鷲尾:メモメモ…(`・ω・´) ファーストエイド用品とか、やはりしっかり装備されているんですね!

とりあえずトレラン用シューズ&ザック以外は、手持ちの登山装備からの引き算で足りそうな感じです。う〜ん…シューズとザック、買わなきゃですかね(´・ω・`)

そんな時に脳裏に閃いたのが、こちらの施設✨ ↓

ランナーさんに嬉しい設備とサービス!Mt.TAKAO BASE CAMP

京王線・高尾山口駅から徒歩3分のMt.TAKAO BASE CAMP

高尾山麓に2019年にオープンしたMt.TAKAO BASE CAMP。ゲストハウス,カフェ&バーの名の通り宿泊やお食事が楽しめる施設です。さらにこの場所をステーションとしたイベントも多数開催しており、特にトレイルランニングの講習会は毎週大勢のランナーさんたちが参加されています。

ランナーさんに支持される理由(1)|シャワー&ロッカー

シャワー&ロッカールームの入口はこんな感じ

クルマを持っていない場合、行き帰りの電車もTシャツ&短パンという訳には行きませんよね。そもそもトレイルランニング時には背負う必要のない荷物もありますし。

しかも走れば当然のことながら、汗をかきます💦登山だって、下山後の入浴(&ビール)がモチベーションになるヒトは多いですからね。

こちらの施設にはシャワーとロッカーが完備!両方利用しても660円というお手頃価格で、身軽なランと爽快なランアト(?)を楽しめますね。

ランナーさんに支持される理由(2)|嬉しいレンタルギア

施設内にあるSalomonのレンタルステーション

Mt.TAKAO BASE CAMPにはSalomonのトレラン用シューズ&トレラン用ザックのレンタルステーションも!1アイテム・1日・1回あたり220円というこれまたお手頃価格で、レンタルできちゃうのです。

Mt.TAKAO BASE CAMP|ホームページ

これで初期投資はほぼ不要…( ^∀^)0 ホクホク
ワタクシのトレイルランニングデビューの地は、高尾山稜に決定したのであります。

道迷い防止&ペース確認の最強デバイス!Apple Watch

愛用のGPSアプリ・ヤマレコ

登山もトレイルランニングも「山に入る」行為自体は一緒。地図を見ながらの現在地確認は道迷い防止のために必須ですし、登山届も提出する必要があります。ぶっちゃけ地図読みはガイドとしての得意分野、紙の地形図を読みながらの登山が身体に染み付いています。

とはいえ、最近はGPSアプリを併用する頻度も増えてきました。やはり現在地がピンポイントでわかるのは心強いですし、特にトレース(踏み跡)のない雪山を行動する時など安全優先の場面ではとても重宝。普段メインで利用しているGPSアプリは、登山計画を作成しながら、多くの自治体が導入しているシステム・Compassへの登山届も同時に提出できる「ヤマレコ」です。

ヤマレコ|TOPページ

走りスマホって危険過ぎない?

スマホはショートパンツのポケットに収納して走っています

いちいち紙の地図を取り出して広げなくても、スマホ画面で現在地や周囲の地形など様々な情報を確認できるのがGPSアプリの強み。けれども軽快に走るのが魅力のトレイルランニング中には、そもそも立ち止まってスマホ画面を確認するのすら億劫じゃない…?やったこともないクセに、色々と邪推を巡らすのが自称・読図好き登山ガイドの面倒なところであります。

歩きスマホだって危ないのに、走りスマホなんかしてたら、絶対コケて怪我する (>_<) !そんな心配を無用なものにしてくれる最適解は、この時代ならではの最新デバイスでありました。

腕時計がGPSアプリになる!Apple Watch🕑

買っちゃいました!Apple Watch

近年はヘルスケア意識の高まりもあって、すっかりおなじみになったスマートウォッチ。GPSアプリと連動するモデルも複数登場しています。中でも以前から気になっていたApple Watch、何と2021年現在連動する唯一の登山用GPSアプリがヤマレコだったのであります。

iPhone&ヤマレコユーザーとしては、選択肢はこれ一択!
早速「SE」なる比較的安価な機種のNIKEコラボモデルを購入(・∀・)ノ

Apple Watchにヤマレコをインストールして、ヤマレコで登山(トレラン)計画作成&登山届提出も完了!いそいそと、高尾山稜へ向かったのでありました。

いざ!初めてのトレイルランニング

今回走ったルート(出典:ヤマレコ

登山者が多い高尾山を避けて設定したルートがこちら。高尾山口駅前から国道20号線沿いを梅の木平に向かい、草戸峠分岐から四辻までの稜線を走って高尾山口駅に下山するロード半分・トレイル半分の約5.5kmの周回コースです。標準コースタイムは2時間25分と表示されました。ベテランのランナーさんには楽勝かも知れませんが、初体験にはちょうど良さげな距離ですね。

まずはトレランルックに変身&パッキング

Mt.TAKAO BASE CAMPのレンタルステーション

まずはMt.TAKAO BASE CAMPへレッツゴー٩( ‘ω’ )و

備え付けのQRコードを読み取ってSalomonのメルマガ登録をし、希望するシューズ&ザックの番号を記入した用紙と共にレジでメルマガ登録画面をスタッフさんに見せればレンタル完了!

初心者向けのシューズとザックをレンタルさせて頂き、シャワー&ロッカールームで着替えます。

すごく弱そうなランナーが誕生したww

自撮りした自分のトレランルックにゲンナリしつつ、気を取り直してパッキング。今回は試しに、普段の登山装備も持参して大きさを比べてみることにしました。

デンっ!普段のザックのデカさよ…

さあ、この中からトレイルランニングに必要な装備を絞り込んでパッキングです。それにしてもトレラン用のザックの小ささ…ザックというよりベストですね。さあ、何を入れましょうか。

これらを持っていきます

今回は本当に短距離のランとなるため
 *レインウェア(ジャケットのみ)
 *飲料水(INNER-FACTのソフトフラスコに入れました)
 *ファーストエイドキットのうち三角巾(包帯にもガーゼにも代用可能)
 *止血対応用のゴム手袋(他のランナーさんの処置用←自分の心配しろや)
 *予備の飲料水(怪我をした際の傷口の洗浄にも使用できるよう、穴をあけた蓋もセットで)
と行動食のエネルギーバーのみをチョイスしました。

なんとかパッキングできた

飲料水はザックのショルダーベルトについているポケットに収納して、なんとかパッキングできました。伸縮性のある材質なので、突っ込めば意外と入るものですね。

では、行ってまいります( ̄^ ̄)ゞ

予想通りのポテンシャル!Apple Watch & ヤマレコ

いちおう軽快に走っているように見えますが…

予め告白しておきますが…半分以上は歩いてます(笑)

やはり普段から「走る」習慣がないとダメですね〜。普段の登山なら何ということはない標高差20mくらいの登りでも、走って行こうとなると壁のように見えます( ゚д゚)

けれども、バッチリ収穫はありましたよ!

コンプリケーション設定した文字盤

まずApple Watchのコンプリケーション機能にヤマレコを追加することで、文字盤だけで次のポイントの到着予想時刻や下山予定時刻が確認できます。

ヤマレコ使い方ガイド|Apple Watch版 コンプリケーション

もちろんGPS画面もApple Watch画面で確認可能!

Apple Watchでヤマレコを起動すれば、もちろんGPS画面も表示されます。右側のダイヤルを回すと拡大・縮小できたり、指でスクロールすることで先のルートも確認可能。

夜間に取得しなおした画面のため、現在時刻は無視してください💦

さらにGPS画面をタップすると、歩くペース・標高グラフ・予定の進行状況なども確認可能。ペースが0.5倍なら、4時間のルートも2時間で踏破可能!とか直感的に把握できますね。

もちろんこの間、ヤマレコアプリを起動しているスマホは一切取り出していません。手元のApple Watchだけでこれだけの情報が把握できることは、なるべく「走ること」を中断したくないトレイルランニングには、とても役立ちそうです。

またやろう!トレイルランニング&また使おう!Apple Watch

Mt.TAKAO BASE CAMPにて取扱ブランド・Uglowのポップアップストアを出店されていたインナー・ファクトの首藤様と再会!

今回はちょっぴり体験のみでしたが、予想以上に楽しかったトレイルランニング。これまで傍目では「なぜ山で走れるの?」と疑問に思っていましたが、きちんとしたアイテムで軽量化することで快適に走れました。まだまだダルポヨのお腹を何とかするためにも、またチャレンジしたいと思います。

そしてApple Watchは現在、登山でも愛用中!トレイルランニング以外にも、バッテリー低下の懸念がある雪山や浸水・故障の懸念がある雨天時など、スマホを出したくないシチュエーションは登山でもたくさん出てきます。今後の登山で活用する中で、安全かつスムーズな行動のために使える機能を、見つけていきたいですね。

これからトレランを始める方…こんな私でもできたのですから、是非最初の一歩を踏み出してみてください!
ベテランランナーの皆様…よりハード&ロングなランを安全・快適にしてくれる相棒として、Apple Watchに注目してみてください!

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Allein-Adler

登山ガイドと登山女子のちびっこコンビ('ω')(´ω`) 普段は主に関東周辺や八ヶ岳・日本アルプスに出没。 登山ガイドは、WEBメディアでのルートガイドや記事執筆、ガイディング(得意分野は読図)、ネイチャーガイドの育成、登山イベントのパブリシティ取材などで活動。 登山女子はアウトドア業界の著名人へのインタビューや、女性目線での記事執筆、Blog「山あるきへの招待状」を連載中。 マルチに活動する「山の何でも屋」です。

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