第5回仙元山100 3度目の100マイルチャレンジ

20年ぶりのライター業

約30年前、探検船や豪華客船で働いていたころ、当時南極や北極、アマゾンなど秘境に行ったことのある人は少なく、乗船レポートをクルーズ雑誌に寄稿していた。「世界一周・夢航海」(主婦と生活社)なんていうクルーズ本まで出版した。超久しぶりに!このたび、ご縁あってランナーライターに選んで頂きましたので、よろしくお願いします!

自己紹介

小学生の頃から体育の成績はひどかった!跳び箱は飛べない、逆上がりもできない、ドッチボールは逃げ回る、、、。中学生になってバトントワリング部に入り、高校卒業後はインストラクターの資格も修得したけど、それでも走るのはずっと苦手で嫌いだった。

そんな私が人生の折り返しに突入し、「死ぬまでにやりたいことリスト」を作成、その中にホノルルマラソン出場があった。理由はミーハーだから。制限時間がないから、私にもできるんじゃない~って思ったのが47歳の時。それでも、42.195キロって、全部歩いたら何時間かかるんだろ~、ちょっとは走れないとマズイんじゃない?!そう思って走り始めた。

でも、現実はそう甘くはない!最初は2キロも走れなかった。

お気楽な性格と逗子という山と海に囲まれた環境がなにより良かった!キツくなったら歩きを入れながら、自宅~材木座~由比ガ浜~稲村ガ崎と少しづつ距離を伸ばしていった。全部出し切らない。もうちょっと走りたいな~って思えるところで止めておくのがミソ。とにかく嫌になって止めないよう、無理をしなかった。

だから未だにオールアウトができないのかな(汗)

そして2013年、2回目のフルマラソンでホノルルマラソンに出場。サブ4で完走した。それからトレランにもはまり、下りが超苦手だけど、100マイルまで走れるようになった。

大人になっても、いくつになっても、人って変われるんだ~!

仙元山100マイルって?

今までいろいろなチャレンジをしてきたが、タイムはともあれ、完走したら卒業してきた。それなのに、この仙元山100マイルだけは、初めて2度目の挑戦。

今年エントリーしていたUTMF、富士登山競争、彩の国駅伝、信越はすべて中止になり、走らせて頂いたのは春に開催された仙元山100キロだけ。なんと有難い地元のイベントか!来年UTMBに参加予定なので、1本は100マイルを走っていた方がいいんじゃない~?!と諸先輩方からアドバイスを頂き、参加表明。

仙元山100マイルとは仙元山100実行委員会が主体となった自主イベント。地元の逗子、葉山、三浦の低山を繋いだ1周32キロのコースを5周する。制限時間は36時間累積標高約7000m。現在、大楠山の林道の一部が通行止めのため、昨年のコースからマイナーチェンジして開催された。

新しく追加されたのは銀杏並木がちょうど黄金色に輝いた南郷公園を半周、大楠山から下りたらロードで国道134に出るのではなく、前田川の遊歩道を飛び石をホッピングしながら向かう。これは時間はかかるが、景観が良くて更に魅力が増した。

スタートとゴールは森戸神社脇のみそぎ橋。エイドもここに設営。参加者は32名。それに対してエイドやスイーパー、パトロールなどのスタッフは総勢何名いるんだろう~っていうくらい、お手伝いしてくださる方の方が圧倒的に多い!エイドに差し入れしてくれたり、コース途中で応援してくれたり、、という方を足したら、相当数の方がサポートしてくれている。

本当に有難い限りで頭が下がる。そして一番の良いところは参加者みんなが楽しんでいる!ということ。楽しめる雰囲気と工夫があるからかな。

周回コースは「またあの辛いとこいくの~、わかるからイヤ」「景色が変わらないからつまらない~」という意見も多いけど

私の初マイルはKOUMI、しかも距離が伸びて189キロになった年。それでいて制限時間は一緒っていう(涙)でも楽しかった~!すれ違いで何度もランナー同志が励まし合えるし、ドロップバックが4回あるようなもの。

とりあえず、エイドに必要そうなものをなんでも置いておけばいい!なんて便利~!コースだって、日暮れ、夜、明け方、日中、すべて印象は変わる。メリットだっていっぱいある。今回は3周目は逆走というプランも取り入れたので、参加者同士がすれ違う機会が多くなって好評だった。

エイドは夜間になると更に2か所増える。これがまた嬉しい!

南郷公園から二子山に向かう途中で、Run boys! Run girls!トレイルクラブがコーラを中心に用意してくれ、ペプシとコーラのハーフアンドハーフや、お湯割りなどユニークなアイテムはつい試したくなる。夜間の冷え対策にもバッチリ。チェキの撮影サービスもあり、記念の一枚はかけがえのない想い出になった。

もう1か所は大楠山林道終点のBigNameエイド。BigmouthNonameのコラボでチャイ、淹れたてコーヒー、しょうが湯、ミニラーメンなどこれまた、冷え切った身体に身に染みる充実のラインナップで温かく迎えてくれた!故障した参加者にはテーピングを貼ってくれたり、とにかく心強くてホっとできるオアシスエイドだ!

コースはみそぎ橋をスタートしたら森戸海岸をビーチランして、すぐに仙元山に上がる。そこから実教寺に下りる通常ルートではなく、ソッカ山を抜け南郷公園に向かう。タイミングがあえば、ソッカ山からの富士山と江の島を見渡すサンセットは本当に美しい~。

南郷公園までは上り基調のロード。前述したように南郷公園ではちょうど銀杏並木が黄金に染まり神々しいくらいだった。林道を通り、二子山山頂へ。ここも参加者がすれ違うポイント。上がってきた林道を戻って、途中から乳頭山に向かう。この尾根はトレイルらしい起伏と景観。そして畠山までの1.4キロは距離は大したことないのに、なかなか辿り着けない難関箇所。

さあ、畠山に着いたら、不動橋に下りるだけ。ここまで来たら、距離は3分の1だが、半分終わった感がある。

不動橋からは再びロードでつないで、大楠山へ。頂上まで行きたいところだが、頂上へは次のアプローチ。走りやすいトレイルを駆け抜け南葉山霊園に下山。ここ大好き!夜中でも~。ヤシの巨木がお出迎えしてくれ、まるでリゾート。こういうところで海を愛でながら、安らかに眠りたいな~って思う(苦笑)

大楠山の林道に向かう途中にファミマがあるので、必要な方はここで補給。

林道の最終地点が通行止めになっているので、そこから迂回してやっと大楠山頂へ。今度は前田川方面に向かうトレイルを選択し、前田川遊歩道を経て海岸線の134へ。ここから大峰山までのロード区間が今回のコースでは一番ロードが長く約5キロ。

ラスボス大峰山(三が岡)まで来たら、もうゴールは視野に入る!上りは淡々と、下りの階段を駆け下り、熊野神社で一礼したら、森戸神社だ~。赤い鳥居をくぐり、栄光の架橋・赤いみそぎ橋を渡って、ゴーーール!!

トレーニング~前日

今回、特に仙元山100に向けてやったのは、長時間行動と夜間走。長時間行動は、全行程走らなくてもいいから12時間以上とにかく行動を続ける。

50キロ以上のトレランか、重い荷物を背負って登山がいい。体感として100キロくらいならなんとかごまかしが効くけど、100マイルは甘くない。

そして、小さい時から鳥目なので、暗くなると途端に見えなくなる。生態的にも、「この人、たまに夜も活動してる」って身体に自覚させるために夜間走を何回か行う。これはロードよりもトレイルがいい。夜間、気をつけないといけない五感を研ぎ澄ましておく。

日頃からいつでも100マイルくらいは走れるようにだけは意識している。

1週間前からアルコールとカフェイン断ち。カフェインは2~3日前でも80~90%は抜けるデータもあるけど、ややこしいから、全部1週間前から意識して、当日に向けてフォーカスしていく。

100マイルだから補給しながら進むけど、前日はカーボローディング。勝負メシは牛丼とカレーうどん。日頃、ご飯、麺類はあまり食べない。

糖質制限しているわけではなく、パンが大好きだから!!おかず食いなので、どんぶりモノと麺類は逆転してもっと具の量が多ければいいんだけどな~。そんなことはここでは、どうでもいい!(謝)

そして何より一番大事なのは早く寝る!睡眠時間の確保。前日の睡眠時間が足りていないと必ずって言っていいほど、当日睡魔がやってくる!寝れなくてもいいから、できる限り早く寝る体制に入る。

いつも2~3日前に慌てて、「あれがない、これも足りない!」と発覚し、Amazonでポチることになるので、今回は1週間前から、このチャレンジに向け生活全般をフォーカスしていった。補給はいつもはジェルと固形物を交互に取るようにしているけど、

今回はなんせタイムにこだわっている。

2度目のチャレンジをさせてもらうんだから、1秒とは言わないけど、1分は早くゴールしたかった。食べるのが遅いので固形物が多いと時間がかかるから、ジェルを多めに用意した。ウエアリングもお天気予報とにらめっこしながら取捨選択。

当日

当日は4時30~40分集合、5時スタートに合わせ、4時に自転車で向かうため3時に起床

朝食はおにぎり、パンに加え、その時に食べたい焼き菓子や大福などプラスして、フルーツやヨーグルトも加える。糖質だけではなく、脂質、たんぱく質も入れておく。今回は娘が焼いてくれたエッグタルトをゲン担ぎにプラス。

ついつい食べ過ぎて、走り始めたら、「ウッ…」ってなることが多いので、今回は控えめに。

いつもはわかっちゃいるけど、また同じことの繰り返し、やらかしているのに、今回はいろんな学びをちゃんと生かして成長してるなと自画自賛(苦笑)

笑顔のゴールシーンを浮かべながら、すべて自分をご機嫌にしておく!

受付を済ませたら、最後の重要項目テーピング

不器用な私はどうも上手くできなくて、プロの完走請負人ニューハレのたけちゃんにお願いした。唯一できる足首だけは自分でやったので、腰と膝、大腿四頭筋を追加。これが本当に心強くバツグンの安心、安定感があり、たけちゃんからのパワーも加わって最後まで守ってくれた!

ブリーフィングの後は、いよいよスタートだ!

これから始まる36時間のジャーニーに向けてワクワクドキドキ!さあ、どんなドラマが始まるんだろう~、いくら準備万端にして臨んでも、走ってみないとわからない。

高揚感はMAXだけど、緊張感はなく、楽しみ!それしかなかった。

だって、1日半すべて自分の時間なんだよ~、なんにも考えず、走ってればいいんだよ~(実際はいろんなことを考えてるんだけど)好きなことをさせてもらい、みんなから応援されサポートしてもらって、こんな有難く贅沢なことある?!

スタート時が思えば一番寒かった。走らないと寒いので、無理はせず自分のペースで刻んでいく。下りが超超超がつくくらい苦手なので、下りになると「どうぞ~」を繰り返しながら。1周目は4時間48分で戻ってきた。

あれ、ちょっと想定より早いぞ!決して無理はしていなく、心地よいペースだったけど、

由佳さん~、速くない?!」と言われ、確かに~早過ぎたか!

前回は1周目5:08で、その後5:39、6:29、7:29、7:06で計31時間51分でゴールしている。

エイドに入ると、みんなが「何して欲しい?」「何、食べたい?」「お水、足す?」といろいろ聞いてくれ、手伝ってくれる。

エイドも充実しているので、食べたいものがいっぱい。2周目の準備をしながら、いろいろ頬張った。食べきらないものはザックのポッケに忍ばせて。

1周目から実は腰が痛くなった。前日家事の動作のなにかがいけなくて、寝る前に気づいた。右の腰のある一か所。

シップでも貼って寝れば良かったかなと後悔しつつも、「大丈夫!たけちゃんにテーピング貼ってもらった」と自分に言い聞かせ、上りの歩きの時に自分で指圧しながら進んでいた。

1周目からこれじゃ、大丈夫か?!という思いも受け止め、かき消しながら。

2周目も同じ調子で進め、5時間26分で戻ってきた。貯金が負債になるのか、イヤ決して無理はしていない。5周走るペースで進んでいると自分では思っている。

調子がいいのかも~、去年の自分より進化してるのかも~、突っ込み過ぎて潰れるのもいい経験、とにかくやってみよう!どう展開していくのか楽しみで仕方がなかった。人体実験が大好きなのだ。

予定より早かったのに、ペーサーの漆黒ランチさんはちゃんと待っていてくれた!

3周目からは夜間になるので、ペーサーがつけられるのだ。本当はヨッシーも一緒にダブルペーサーのはずが、試走で名誉の負傷。応援に来てくれていた。ギャラリーもたくさんいて、賑やかに3周目スタート。そして不思議、この頃には腰の痛みは消えていた。

ランチさんは絶妙なペースで引っ張ってくれた。

無理させず、されど3周目だからといって極端にペースを落とさず、残りの2周に繋がるように。3周目からは暗くなるのがわかっていたので、エイドで早々とヘッデンは付けていた。

なのに、腰のライトは忘れてしまった!エイド前に、あれしてこれして~と一応考えながらエイドに入るのに、すっかり忘れてしまった!

アホか!

鳥目だからダブルで必要なのに。大阪人なので、ツッコミは関西弁。まあ、本格的な夜間は4周目だから、次は忘れないようにしよう。

3周目は6時間10分、いいペース。4周目のペーサーはガチランナーさとち

ペーサー同志、私の状況や様子を引き継いでいる。頼もしい!そして、仙元山教会に向かう手前で、また気づいた!腰のライトを忘れた~。

またかい~どアホ~!!

取りに戻る?とも思ったけど、去年から愛用しているサプリのおかげで鳥目もかなり克服し、今までは動体視力の衰えから、下りは焦点が合わないまま走っていたけど、それも改善してる。

なんとかなるだろう~と見切り発車。

さとちはずっとポジティブな声掛けをしながら、私の観察をしてペースを調整してくれている。

思いの外、崩れず快調に走ってると感じたらしく、途中から「この調子だと30時間切り、狙えますよ!」というセリフが多くなり、

え~と、1分でも去年より早ければいいんだけど~

という私を洗脳して、いつしか目標は「30時間切りを目指す」に変わっていった。

4周目を6時間42分で終え、5周目はストロング香織ちゃんがペーサー。

さとちが香織ちゃんに30時間切りを伝授している。4周目の後半から、左膝裏が痛くなり、段差のある下りや階段がきつい。30時間切りで盛り上がってくれているけど

無理~!!って思っていた。1分でも早ければ満足(まだ言ってる!)

そう思いながら、とにかく香織ちゃんの後をついていく。香織ちゃんもアメとムチを駆使しながら引っ張ってくれ、なんせ30時間切りを託された使命感から、緻密に時間配分をして「絶対いける!」を呪文のように繰り返してる。

私のためにこんなに必死になってペーサーをしてくれている3人に恩返しをしたい!それには30時間切れば、喜んでくれるに違いない。今の私にできることは後悔しない走り、最後まであきらめない!それしかなかった。

いつしか私のマインドも変わり、心が変われば身体も変わっていった。

そして、不可能が可能になり、5周目は6時間41分で終え、最終的に29時間47分という30時間切りを果たした。

香織ちゃんと笑顔でゴール!をずっとイメージしてきたのに、感極まって涙が溢れて止まらない。

3人のペーサーはもちろんのこと、エイドのスタッフや応援に来てくれた友人、その他、関わったすべての方に感謝しかない。

最高のコンディションの中、とにかくずっと

嬉しい~!幸せ~!ありがとう!

って思いながら走ることができました。

ゴール後は制限時間の夕方5時まで、みんなが楽しんで待てるように、エイドキッチンの総ちゃんと南ちゃんがBBQを準備してくれた。焚火で暖まりながら、完走ビールも頂き、みんなで幸せな時間を共有。それぞれ、いろんなドラマがある。

すべていい!!!

ウエアリング・ギアほかレビュー

予想気温が8度から17度くらいまでだったので、下記で対応。スタート時と深夜~夜明けまでウインドブレーカーを羽織ったくらいで、後は基本半袖にアームカバーでOKだった。

補給はエイドでこの他、パン、おにぎり、エイドキッチン特性リカバリースープ、お菓子など固形物をたくさん頂いた。写真の柿ピーは大失敗!なんせ辛い!塩分補給にはいいかもだけど、味が濃すぎた~。

季節限定とか今だけお得~とかに弱いので買ってみたが、初めてのことはしない方がいい!これ、鉄則。

代わりになるしょっぱいモノをエイドで物色していると、ナッツ類がミックスされた小袋があったので助かった~。食べ過ぎで消化が追いつかなくなったので、一度だけ消化剤を投薬。その後は、最後まで、はい、BBQのお肉までガッツリ食べられました~。

今回特に恩恵を感じたのは、ニューハレのテーピング水素水オレミオ、そしてベスパの3アイテム。

気になる箇所に貼ったテーピングのおかげで守られている感とダメージを抑えてくれている感が半端なくあった。

オレミオはミトコンドリアを活性化させ脂肪燃焼と筋肉増強がテーマの水素水。乳酸や活性酸素を除去してリカバリーを早め、炎症を抑えるのが得意な普通の水素水に比べてパワーを実感した。

そして、着火剤のベスパはここぞという時に本当に頼りになった。

最後になるけど、インナーファクトのフラスコはとても使い心地が良かった!

先端部が丸くなっているので、ザックからの出し入れがスムーズで全くストレスがない。ザックとフラスコの相性は大事で、走っていると先端部が飛び出してしまうものとか、押し込まないと入らないものとか、ちょっとしたことで困っていたことが解決した。お手入れもラクで素材の特性なのか、黒カビが付着しにくのは何より嬉しい。

今回フラスコをお得に買えるクーポンコードはこちら。

クーポンコード:w-flask2021-02

割引率:10%、使用期限:2022年2月28日

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写真提供:第5回仙元山100

池田由佳池田由佳

池田由佳

走るの苦手、嫌いだったはずが、47歳で走り始めて10年。今では年代別入賞するほどになりました~。ロードもトレイルも長距離が好き!今、速くなるより、おばあちゃんになっても現役でいたいので、故障なく走り続ける身体を目指しています!80歳でサブ4が目標。

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