エマージェンシーシートには色んな種類があります。
サイズや色、厚みや形状も様々で。
それぞれの特徴を理解し、活動目的に応じて幾つかの種類を持っておくことをお勧めします。
サイズ
サイズが大きいほど身体を大きく包み込むことができますが、その分コンパクトにまとまりにくいので携帯性が悪くなります。
トレイルランニングにおいては、国内外の代表的なレースでは「130cm×210cm」が必携品として指定されていることが多いので、そのサイズを選んでおけば安心でしょう。
色
ゴールドやグリーン、迷彩柄など色んな色のエマージェンシーシートがありますが、「Emergency:緊急」と付くように本来の目的は緊急時に使用するものです。
山の中で動けなくなったりした際には視認性が非常に重要になるので、景色に溶け込む迷彩柄や山の中に多く存在する色などは避けた方が良いでしょう。
また、ゴールドは熱を吸収する特徴もあるので視認性が高まる上に、日中の保温効果も大きく上がるので遭難対策や防寒の面からもお勧めしております。
※防水や防風目的で防寒が必要ない場合はゴールド面を内側にすると良いです。
厚み
極薄タイプのものから、表面が樹脂加工されたものなど幾つかの厚みがあります。
樹脂加工されている物の方がより耐久性も高いのでたたんだ際の厚みはありますが、緊急時以外の防寒目的でテント泊の時や大会のエイドなどで頻繁に活用していく人は樹脂加工された物も選択肢に入れて良いでしょう。
形状
一般的には一枚の大きなシート状ですが、他にも寝袋状になっていたりするものもあります。
寝袋タイプは寝袋の上から使用することで保温効果が高まるので、標高が高いところで寝袋を使用したりテント泊や車中泊の時なども活躍してくれます。
また、大会のエイドで何か食べたり準備したりの作業が必要なく身体を温めることが目的の場合は、寝袋タイプの方が空気の逃げ道が少ないので暖かさを感じやすいのでお勧めです。
ただし、デメリットとしては寝袋タイプのほとんどの商品は樹脂加工されており厚みがあるのと、シートを大きく使用して筒状に加工しているので折りたたんだ際の携帯性は悪くなってしまいます。
また、透湿効果が極めて悪いので寝袋の上から一晩使用すると結露が出てしまい、季節によっては多くの結露が出てしまうので帰宅時に寝袋を乾燥させれなどのメンテナンスは必要になります。