【実力通りに走れない】UTMB100mile レースレポート〜ヨーロッパの洗礼〜

こんにちは、だーまえです。今回は2026年8月にフランス・シャモニーで開催された「HOKA UTMB® Mont-Blanc」のファイナルに当たるUTMBに出場してきました。
結果は28時間15分55秒、総合227位、男子188位でのフィニッシュでした。
目標としていた23時間30分には遠く及ばない結果となりましたが、様々な気づきがありましたので備忘録も兼ねてここに綴ります。
また、今回は現地でサポートについてもらっての挑戦でしたので、その活用メリットも含めてレースを振り返っていきたいと思います。

世界最高峰と言われるレース。世界で活躍する日本人がいないと叫ばれて久しいですが、その難しさがどこにあるのかを僭越ながらエリートブロックから走ってみての気付きとともに書かせてもらいました。

走るまでは「何故インデックス通りの走りができないのか?」「普段の実力が出せれば戦えるだろう」と謎の自信を持っていました。
「それができれば苦労はしねぇ!‼︎」
そんな声が今はしっかりと聞こえます。

これからUTMBに挑戦する方の参考になれば幸いです。


1. レース情報

  • 大会名:HOKA UTMB® Mont-Blanc(UTMBファイナル/100mile相当)
  • 開催期間:2026年8月24日(月)〜30日(日)※本戦は8月28日(金)スタート
  • 開催場所:フランス・シャモニーを起点に、イタリア・スイスを経由して一周
  • 距離・累積標高(公式発表):約176km・累積標高+9,900m
  • 参考:私自身のGPSログでは173.6km・+9,530mでの記録でした。今回は雨の影響でスタート時間が後ろ倒しになったことで一部コースがカットされたため数値が少なめとなっています。
  • 制限時間:46時間45分
  • 2026年大会のスタート選手数:2,407名(高い競技レベルと抽選倍率で知られ、2026年のエントリー総数は過去最多の29,000人だったと発表されています)
  • エイドステーション数:14箇所
  • ドロップバッグ:Courmayeur(約81km地点)とChampex-Lac(約127km地点)の2箇所。
  • 出走 2,407名/完走 1,681名/途中棄権 726名(完走率 約69.8%)

年によってマイナーチェンジするので詳細は公式サイトをご確認ください🙇‍♂️

https://montblanc.utmb.world

2. コース攻略

オフィシャルのFBより引用

Section0:スタート前

戦いはスタート前から始まっています。
スタートが夕方ということで、事前の仮眠ができるかどうかがレースを大きく左右することは明白。
私は持ち合わせたのび太スタイルで爆睡をかましましたが、人によっては時差ボケなどで容易ではないかと思います。
それに加えて2026年は雨の影響で直前にスタート時間が19:45に変更されました。
走ってみて感じましたがこの判断は英断だったかなと。前方集団のランナーであれば気にならないですが、後方は渋滞もあるはずなので、雨の中標高2,000m以上のところで停滞することが何を意味するか。。。

天候によって様々な変更が想定されるので、そういったことがあるということを頭に入れておくだけでも心の準備ができるかと!

ちなみに私はパフォーマンインデックスでエリートBに割り当てられていたため、スタート15分前までにゲート近くに行けばスタートゲート付近からスタートできる「特権」が付与されていました。
頑張ってインデックスを稼ぐと恩恵を得られるのでおすすめです。(割りに合うかは謎です)
普通に並ぶ場合は2時間前から並ばれていた方もいるようなので、雨の中ただただ耐えるとなると走る前からハードモード強制不可避かと思われますのでご注意を。

以降は実際に自分が通過したタイミングポイントのデータをもとに、コースを4つのセクションに分けて解説します。数字はすべて自分自身のレース中の実測値です。

Section1:Chamonix→Les Chapieux(0〜52km)

地点通過時刻経過時間速度距離累積標高
Chamonix(スタート)19:48(金)––0km0m+
Col de Voza21:21(金)1:33:379.2km/h14.5km898m+
Saint-Gervais22:08(金)2:20:2110.8km/h22.9km1,040m+
Les Contamines Montjoie23:14(金)3:26:258.7km/h32.4km1,535m+
La Balme00:26(土)4:38:167.2km/h41.1km2,130m+
Refuge de la Croix du Bonhomme01:41(土)5:53:354.6km/h46.9km2,924m+
Les Chapieux02:12(土)6:24:3710.1km/h52.2km2,924m+

トレイルランニングのレースとは思えないほどの数の観客から大歓声を浴びて、気分は最高潮に達するスタート。
直後はどフラットなロードが続くので周りに触発されてスピードが上がってしまいがち。
こんなに応援されたらスピード上げざるを得ない、というぐらい応援されます。
「そんなことないでしょw」と斜に構えていましたが、実際そうなるので仕方ないです。
さて、肝心のコースですが序盤はCol de Vozaまでの登りから入り、Saint-Gervais、Les Contaminesまでは比較的走れる区間が続きます。ここまでは9〜10km/h台のペースを維持できていました。
ちなみに2箇所目のエイドに当たるSaint-Gervaisやその先の林道まで人が絶えることなく、常に応援されてます。
びっくりするぐらい応援されるので覚悟しておきましょうw

予め海外のトレイルレース、ゼガマとかの動画を見ておくと予習になると思いますw

大袈裟ではなくこれぐらいの感じで応援されますw

まだまだ序盤なのですがSaint-Gervaisに降るトレイルが思いの外急傾斜で足を使わされる感覚があります。
とはいえここまではONTAKEに毛が生えたぐらいのコース。全然走れるし行けるな。という安直な考えが後程地獄の苦しみを生みます。。。

最初のサポートエイドのLes Contamines に着く頃にはようやく周りの選手の動きも落ち着いてきて、自分のペースを確認しながら走れる状況に。
ただエイドは大混雑。聞いた話では私がさった後は目も当てられないほどの混雑で、毎年ここは選手が通れないほどごった返すとのことなのでサポートを見つけるのが一苦労のようです。
予めサポートと打ち合わせていた内容でサクッと補給をし、標高が上がるのでレインウェアを着込んですぐに出発。

Les Chapieuxまでの道中で今大会からの取り組みの「赤色ライト」区間が登場します。
自然環境への配慮のため登り基調の区間を赤色のライトを使用しなければいけないというルールが施工されました。
私はFenixのライトが対応していたのでそれを利用しましたが、中には明らかに光量不足で足元が見えておらずこけそうになっている選手がいました。
下りも0ではないのでそこそこの最低限100ルーメンはないと足元がおぼつかないのではと。
今年は満月に近くてこの状況でしたので、新月に近い状況などではさらに悪化するものと思われますので来年以降の参加者の方は留意されてください。
肝心のコースはダラダラと緩い登りが続く区間です。
私はここで高山病になり眠気と心拍数が高止まりしてしまい失速。
ここまで高山病に苦しめられるとは思っていなかったので痛い誤算でした。。。
足元は岩陵帯で気を抜くと捻挫してしまいそうな岩場の連続。

斜度はすごく急なわけではないが暗い中で降るとスピードは出しにくい区間です。

Section2:Col de la Seigne→Courmayeur(52〜81km)

地点通過時刻経過時間速度距離累積標高
Col de la Seigne04:11(土)8:23:225.6km/h62.9km3,977m+
Lac Combal04:39(土)8:51:3110.4km/h67.8km3,977m+
Arête du Mont-Favre05:33(土)9:45:294.4km/h71.8km4,441m+
Checrouit-Maison Vieille06:08(土)10:20:067.9km/h76.4km4,455m+
Courmayeur Sport Center 入06:50(土)11:02:096.9km/h81.3km4,475m+
Courmayeur Sport Center 出07:00(土)11:11:54–81.3km4,475m+

Lac Combalまでの区間では大きく順位を落とし22人に抜かれました。
高山病の眠気を引きずっており、全然走れない。本来ならここの区間は登り返があったのですが、雨による遅延でショートカットされたところ。
本来のコースならここで完全に終わっていた可能性があるぐらいにはやられていました。。。
高山病になりやすい体質ではあるものの、5月に出場したレースでは3,000m越えの標高でも体を動かすことができていたので自分の体質を過信していました。
日本で高度順応しておくか、現地に早めに入って慣らすかの対策が必要でした。

Checrouit-Maison Vieilleまでの登りは少し持ち直して調子が戻ってきていたのですが、最後の下りで思い切り捻挫をしてしまいました。。。加えて下痢の症状も出てきており、ここのトイレでは長時間滞在してしまう事態に。。。

2箇所目のサポートエイド、Courmayeurでは9分45秒の休憩。
ここで着替えとヘッドライトの収納などを実施。
着替え:レインジャケット⇨収納/ノースリーブ+アームウォーマー

また、補給の立て直しをするべくしっかり固形物を食べてリセットを計りました。
幸い脚は残っていて、下痢さえ治ればここから上げられるなという自信もありました。あったはずなんですよね。。。

Section3:Courmayeur→Trient(81〜144km)

地点通過時刻経過時間速度距離累積標高
Refuge Bertone08:03(土)12:15:025km/h86.6km5,288m+
Refuge Bonatti09:09(土)13:20:596.9km/h94.2km5,600m+
Arnouvaz09:52(土)14:04:007.3km/h99.4km5,727m+
Grand Col Ferret11:09(土)15:21:223.5km/h104km6,487m+
La Fouly12:27(土)16:39:047.6km/h114km6,574m+
Champex-Lac 入14:27(土)18:38:556.9km/h127.5km7,086m+
Champex-Lac 出14:35(土)18:47:04–127.5km7,086m+
La Giète16:57(土)21:09:024.8km/h138.9km7,880m+
Trient17:35(土)21:47:167.9km/h144km7,943m+

このSection3からは下痢との戦い、いや、尊厳の確保に奔走した時間でした。。。

順位だけ見るとCourmayeur通過時点で242位まで落ちていた順位は、Refuge Bertone(223位)、Refuge Bonatti(225位)、Grand Col Ferret(223位)、Champex-Lac出(216位)、Trient(212位)と、細かい上下はありながらも着実に押し上げていますが、いずれも前の選手が潰れて辞めて行っただけで走りながら抜いたという実感はほとんどないです。
ただ、長距離移動してきた実感を、挨拶がBonjourからCiaoに変わったという事実が教えてくれましたw

さて、コースの解説ですがRefuge Bonattiまでの登りは九十九折りで緩く比較的簡単に登れる区間。
ここはまだ調子が良かったため前をゆく選手を拾いながら走れた数少ない区間でした。
ただエイドに到着するや否や補給も一切せず、すぐにトイレへ直行。5分間は出てこれず。。。

踏ん張るこの時間をどう生かすか考えた末、生み出されたのが便所メシスタイルです!
補給をとりながら踏ん張ることで時間を無駄にしない。エコシステムの開発に成功し、悦に入っていました。(普通に走ればこんな無駄な時間過ごさんでええやん。)

トイレの間に抜かれた選手を抜き返しながらArnouvazへ向かうトラバースを頑張るも、下痢が怖くて補給も休止もままなら無くなり始める。。。
並行移動が多い区間なのでかなり走れるはずなのに、走れないことがもどかしい。
ここが走れるか走れないかでコースの印象は大きくかわる区間だと思います。
私の場合は走れず全然進まない印象が残っています。

そして有名なGrand Col Ferretを含むLa Foulyまでの区間。
再び標高2,500m近くまで登るため、高山病の症状も心配。ただ景観はめちゃくちゃ綺麗!
ここはハイカーも多くたくさん応援されながら登りをひたすら登っていきます。
足元は難しくはなく、とても綺麗なトレイルです。ただこの区間、非常に長いためトイレが耐えられるかとても不安でした。。。
実際何度も「もうダメだ。。。」と思う瞬間があり、その度に身を隠せそうな場所を探すのですが標高が高いこともあり木が全然生えておらず丸見え。。。
他のランナーの中で諦めて丸見えの中でしゃがんで用を足している方もいて、最悪このスタイルも辞さない覚悟だけは決めておきましたが、幸いなんとか耐えることができました。
正直この辺りからはレースどころではなく、以下に漏らさず走るかに焦点が置かれていましたね。。。

コース上でのペースについてはこの辺りから下りが走れない選手が多くなっている印象。
幸い私は調子を落としていたことで脚は残っていたので、下りも一定のペースで走れました。ここからは上りで我慢して、下りでパスして、草むらに回避している間に向かれる。これを繰り返すこととなります。
話はそれましたが「着地衝撃への耐性」が問われるコースなのは間違いないです。

Champex-Lacまでの道はテクニカルで難しいという印象はなかったものの、依然として踏み固められたカチカチのトレイルが脚に鈍い痛みを積み重ねてきます。
画像や、映像で見る分には走れそうな斜度なのですが、実際に走ろうとすると酸素が薄いこともあってかなかな体が動かなかったことを覚えています。

Champex-Lacでサポートを受けるも、顔面蒼白のから元気w
ここのエイドでは補給の詰め替えをして早めの出発を心がけましたが、トイレがそれを許しません。。。

エイドを出てからは湖の周りを走り、緩やかに登っていくロードを辿り、林道、そしてトレイルへ切り替わっていきます。
これ以降は標高2,000mまでは上がっても、これまでの2,500mまでは標高が上がらないため連続して登る時間も少し短くなります。
とはいえ、長いものは長い。。。
800mほどの登りでも一気に登りきれず、猛烈な眠気に負けてコース上で5分ほど仮眠をとりました。
この仮眠がめちゃくちゃ効いて、そこから体調も回復して少しの間ペースを上げられました。

そして以前はサポートができていたエイドのTrientに到着。(2026年はサポートなし)
ほぼ補給を受け付けない状態なのでトイレを済ませて給水をしてスタートするも登り返しがきつすぎる。
ここの登りの斜度はかなり凶悪だった印象です。。。
加えて下りも根っこが多くテクニカルな印象があります。疲労してきた足ではなかなか進みが悪くなるコース設計だなと。
そしてここにきてお腹の調子がいよいよ限界を突破。この区間のことは思い出したくないぐらいキツかったです。
なんとか命からがらサポートが待つ最後のエイド、Vallorcineへ向けて歩き続けました。

Section4:Les Tseppes→Chamonix(144〜173.6km)

地点通過時刻経過時間速度距離累積標高
Les Tseppes18:44(土)22:55:523.7km/h148km8,590m+
Vallorcine 入19:52(土)24:04:176.4km/h155.3km8,734m+
Vallorcine 出20:03(土)24:14:58–155.3km8,734m+
La Flégère23:03(土)27:15:223.7km/h166.6km9,687m+
Chamonix(フィニッシュ)00:04(日)28:15:567.7km/h173.6km9,700m+

Vallorcineに到着した時、サポートの顔を見てホッとしたのも束の間、気を抜くとまずい状況だったので急いでトイレへ。
そして補給もたいして取れないので水だけ補給して出発というテンプレ。
とはいえ、サポートと話ができたことで気持ちの整理はできましたし、ここまでだいぶ予定から遅れてしまっていることを詫びつつ、フィニッシュはもう見えているので最後のひと頑張りと言うつもりで出発。

長年このレースをサポートしている方の話では、Vallorcineの関門を越えられればフィニッシュはほぼ確実とのこと。

エイドを出てすぐに日本人参加者の佐口さんと一緒になり写真を一枚。
様々な言語の応援メッセージが掲げられていました。
私は便意がヤバすぎてそれどころではありませんでした。。。

ここから最後のエイドであるLa Flégèreに向けて登っていくのですが全く走れず、ほぼ歩き通し。
またしても眠気がやってきて途中仮眠をとりながら淡々と登っていきました。
ここの登りと下りは根っこが多く、的に軽な部分が多かった印象。疲れて意識も朦朧としているので最後まで気を抜かずに丁寧にいきたいところです。

La Flégèreのエイド手前は開けた岩の多いの林道なのですが、エイドまでの登りが見通せてとても嫌な気持ちになりますw
とはいえこれが最後と思えば少しだけ頑張れます。

エイドを終えれば最後は下るだけ。斜度だけ見ると走りやすそうに思えたのですが、実際は岩場と根っこの連続でかなり走りにくかった印象です。
最後まで苦しめてくる、素晴らしいコース。それがUTMB。

トレイルを終えて、最後ロードをウイニングランするだけと言うところで素晴らしいメッセージを目にして、旅路を振り返ります。

深夜にも関わらず多くの方が祝福してくれたフィニッシュはいろんな思いが込み上げます。
是非ご自身でその雰囲気を味わってみてください!

3. エイド・ドロップバッグ情報

🏕️エイドステーション

UTMB本戦のエイドステーションは全14箇所で構成されています。
ドロップバッグはCourmayeur(約81km地点)とChampex-Lac(約127km地点)の2箇所あるので、補給や装備を分散して配置する事が可能です。
サポート可能エイドはContamines(約32km地点)、Courmayeur(約81km地点)、Champex-Lac(約127km地点)、Vallorcine(約155km地点)の4箇所。

🍽️エイドメニュー

エイドで提供される定番メニューはパン、チーズ、ハム、スープ、パスタ、ブイヨン、コーラ、水などが中心です。
フルーツはバナナ、レモン、りんご、スイカ、場所によってはメロンも提供されていました。
ちなみにコーラはコカコーラと書かれていますが、コカコーラではないですw
炭酸水とコーラの原液が混ざるタイプのタンクで提供されるのですが、駄菓子屋のコーラみたいななんとも言えない味わいです。

普通のコーラが飲めると思ったら肩透かしを喰らいます!人によっては全く飲めないと言われていたので好みは分かれるかと。
スポドリやジェルについてはnaakと言うブランドの補給食やドリンクが提供されています。
ただ口に合う合わないがあるので会場のエキスポでテストしておきましょう!
私はテストしていけると思ったものの、実際走っている時には全く受け付けずでしたがw

4. 攻略ポイント

①高地順応

今回のデータでも明らかな通り、Col de la Seigne、Arête du Mont-Favre、Grand Col Ferretといった標高2,000m台後半〜3,000m級の峠ではいずれも速度が3.5〜5.6km/hまで落ち込んでいます。
私が普段トレーニングしている広島は高い山でも900m以下のため2,500m以上の山を日常的に体験するのは難しい環境でしたし、ほとんどの方がそうなのではないかと思います。
現実的なのは現地に早めに入り、コースの下見がてら高地順応するのが理想です。

②補給対策

今回下痢になった原因は複合的なものだとは思うのですが、周りの日本人に聞くとかなりの割合で下痢になっていたことを考えると、水やエイドでの提供物に何かしらの原因がある可能性もあります。
よく言われているのは硬水だから下しやすいと言うもの。
断定は避けたいですが、可能性は否定できないですし、かといって水を飲まないわけにもいきません。
となるとおすすめは水のボトルを濾過機能付きのフィルターありのものにするのが確実かなと🧐
大丈夫だろうで博打に出るよりは、少しの投資でリスクを避けられるのであれば安いものかなと。
次回参加する場合は私も取り入れるつもりです。

③睡眠対策

実は今回、レース中に初めて睡眠をとりました。いずれもコース上です。
睡魔が来るのは、多くの場合登りで動きが緩慢な時でしたが、寝てみた感想としては「寝た方がいい!」です。
だらだら眠気と闘いながら牛歩で進むよりも、時間を決めて寝て、スッキリしてから走る方が後々のパフォーマンスを考えても+になる可能性が高いです。
寝る時のアドバイスとしては風の抜けるところではなく、樹林帯で寝ること。なるべく脚を頭より上にして寝ることですw

5. サポートを依頼するメリット

今回は現地でサポートについてもらっての挑戦でした。実際に振り返って感じたメリットは以下の通りです。

  • 補給食の傾向量を減らせるため軽量化が可能
  • 疲れてきた時に煩雑なサポートにちょっとしたことをお願いできるので負担が減らせる
  • 公式エイドでは提供されない好みの補給食(日本食など)を摂取可能
  • ドロップバッグ以外での装備変更が可能
  • 精神的支柱!!!←超重要

サポートしてもらえることでマイナスになることはないと思います。
サポートしてもらうからには何をしてもらいたいのか予め打ち合わせておく事が重要!
思っていたのと違う!という事がないように選手側から希望を文面などにして伝えておくことをお勧めします。
私はスプレッドシートにして、想定スケジュールとともに共有していました。

  • クルーアクセスポイント(Courmayeur、Champex-Lac、Trient、Vallorcineなど)を事前に確認し、どのような服を着ているのか(目印)をあらかじめ決めておく
  • 大まかな通過予想時刻を共有しておき、サポート側の待機時間のロスを減らす
  • エイドで提供してもらう食事や補給食についてどのように提供してもらうのかを擦り合わせておく

6. おすすめトレーニング

コースについて様々書きましたがまとめると、
✅前半:路面が固く走れる区間が多い。1回の登り下りが長く足へのダメージが蓄積されやすい。
✅後半:変わらず硬い路面と、場所によってはテクニカルな根っこのトレイルが出てくる。
疲労感から不注意で転倒などをしやすい&動けないと標高の高いところでは低体温の恐れもある。

上記のようなコースとなります。
路面は基本硬いため走れれば進みが早いですが、歩き通しとなると時間がかかります。
後半は疲労から走れない区間も増えてくるのでどこまで歩きを早くできるかが肝になります。

これらを踏まえておすすめのトレーニングを以下に記します。

  • 荷重を背負ってのトレッドミル(体重の10%荷重:トレッドミル傾斜15〜20%で歩けるスピードを60分〜120分継続)
  • 峠走(理想は1,000m以上登って下るコースが取れる峠)※下りでの着地衝撃を意識
  • 高地順応できる環境でのトレイルラン(2,000m以上の標高で走るトレーニング)

上記のようなトレーニングは走力問わず有効なトレーニングになると感じました。
参考にしていただけましたら幸いです。

7. ギア・装備

今回使用した装備で良かったと感じたものを抜粋して2挙げさせてもらいます。

①6-Pockets running tights セミロング

2026年は全体的に涼しく標高の高いところでは寒い時間も多かったため、セミロング丈が有効でした。
通常丈と比べて膝頭まで覆ってくれていることで疲労感の軽減にも効果があったように感じます。(個人の感想です!)
一番は保温効果ですね。熱いレースでなければ選択肢に走ると思いますのでご参考までに。

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②TRAIL HAT

暑くなかったとはいえ、標高の高いところで日差しが強く、露出していたところは日焼けして肌がボロボロになりました💦
直射日光を避けるためにもハットは有効だと感じましたのでぜひお試しください。

過去のレースで使っていたアイテムについては重複になるので省略しておりますが、気になる方は以下の記事もご覧ください。

8. まとめ

初UTMBはしっかりと壁にぶち当たる結果となりました。
レース直後は完走したことに安堵していましたが、時間が経つにつれてだんだんと悔しさが勝ってきました。
トラブル対応への甘さ、何より見通しが甘かったと言わざるを得ません。
一方で次はこうすれば解決できる、もっとこんな切り口でトレーニングができるなど得られたものも多くありました。

年々参加費が高騰し、エントリー倍率も上がっているこのレース。
少ないチャンスとなる方が多いと思いますので、一人でも多くの方が納得のいくレースができる一助になりましたら幸いです。

PS.ブログの振り返りは攻略を中心とした内容となりましたが、Chamonixを満喫するTipsなども紹介したいので、それは別立てで書くかもしれません🧐
大した内容は書けませんがご期待ください!

だーまえだーまえ

だーまえ

広島生まれ、広島育ち、広島在住のINNER FACT社員。 学生時代は陸上競技で短距離を、社会人になってからはマラソンを経てトレイルランに没頭。 好きな漫画は「BLEACH」。得意なゲームは「ポケモンスタジアム金銀」。 夢はBarkley Marathonsを完走すること。

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