商品価格の決め方と値上げ苦悩

この記事はタイトルの通り商品価格の値上げをする必要が出てきたので、その考え方や値上げに至る経緯を正直に書いていきたいと思います。
商品価格の決め方や値上げ判断ってブラックボックス化されてる部分が多いように感じるので、そこは赤裸々に綴っていきます。
また、INNER-FACTではどういう考えで価格を設定しているのかも言語化していきます。

商品価格の決め方

商品の販売価格を決める方法はいくつかあります。

1.コストプラス法

単純に原価×3倍など基準を決めておく方法。
原価にどこまで含めるかは会社によって違うと思う。

・製品化に至るまでのサンプル作成のコストやそこにかかった人件費。
・パッケージ代やそれに貼るバーコードシールやサイズシール代
・パッケージデザインにかかったデザイン費用
・販売時にかかる送料
etc

一つの製品を作るのにも単純にその商品を作るだけの価格じゃなくて裏側ではいろんなお金がかかってます。
それをどこまで「原価」として考えるかはその会社の考え方次第なので一概には言えないところ。

2.バリューベースプライシング

原価はそこまで高くなくても自社のブランディングに重きを置いた価格設定の方法ですね。
一般的にはブランド力がある会社やそっちの路線を目指している会社がとる価格設定の方法で、利幅が大きい分広告費もしっかりかけられる価格設定。

3.マーケットベースプライシング

名前からイメージできる通り、競合の価格に揃える感じです。

4.ターゲットマージンプライシング

これも名前からイメージできますが、この商品は◯%くらい利益が欲しいから、原価がこの価格なら販売価格はこの価格!という決め方。
競合がいなかったり、独自の技術が詰め込まれた製品で採用されやすい価格設定方法です。

5.スキミングプライシング

最初は高額で売って徐々に下げていく価格設定。
個人的に「隠れスキミングプライシング」が最近の主流のように感じてます。

セール価格を前提価格として最初は利幅を大きく取って販売を開始して、残った分をセールという名の最初に想定していた価格で売る。
完全に邪推だけどリアルに耳にした話でもあるw

6.ペネトレーションプライシング

最初安値にすることで一気に市場を抑えてシェアを取ったら価格をあげる。
これはスーパーやドラッグストアが新店オープンの時に地域最安値にして、認知度を上げて顧客を一定数獲得できたら価格を徐々に上げていくのに近いかと。

上記で説明した以外にも、EC販売のみでするのか、卸販売も行うのかでも変わってきます。
卸販売の場合は直でショップさんに卸すことをメインに想定するのか、代理店を挟む想定にするのかなどでも価格は大きく異なります。
卸をする場合は、卸先の利益も考えた価格設定になるので販売価格は上がりますので。

他にも、特許出願するのか、商品名毎に商標登録するのか、商品のサイズや形状によっては梱包物や送料が高くなるし、amazonや楽天などのモール出店する場合の手数料、クレジット払いや後払いなど支払い方法に応じた決済手数料などいろ〜〜〜〜〜〜んな費用を考えた上で多くの企業は販売価格を決めています。

INNER-FACTの価格の決め方

ウチの会社では最初に説明をしたコストプラス法を採用しており、「適正価格」を意識した価格設定をしてます。

「ソフトフラスコなど他のブランドではもっと高いから価格上げていいのでは?」とか言ってもらえますが、おそらくあの価格設定は今まで作れる工場が限られていた時の値付けがそのまま維持されているのかな?と思ったりしてます。

マーケット規模が広がり、いろんなメーカーが誕生してくると必然的に生産量は増えて生産効率も上がるので1個あたりの生産コストは下がります。
今まで1社しか作ってなかった製品でも複数社作れるようになると価格競争が起こりさらに価格は下がります。

ですので原価は比較的抑えられていてかつ、ソフトフラスコは消耗品なので「買いやすい価格」を意識して値段をつけてます。

とかカッコつけて言ってみましたが、「自分ならこのくらいの価格が買いやすいかな」という自分も買い物する時は一人の顧客になるので、その視点を大事に考えた感覚値で値付けすることも多いですw

値上げの決意

前置きが長くなりましたが、最初に話した通り値上げをする必要性が出てきてしまいました。

INNER-FACTは会社を立ち上げて2026年4月時点で9期目を迎えました。

皆さんもご存知のように人件費や送料、原材料費などは年々あがりまくってまして、円も弱くなってるので海外生産品の輸入コストも大きく上がってます。

特に主力である靴下の糸の原価は恐ろしく上がってまして、1足単価の原価は会社創業時から現在で50%以上上がっている状態です。

つきましては、5月1日より下記内容に価格を変更させていただくこととなりました。

・ラミーソックス ショート丈:税別1,950円→2,100円
・ラミーソックス ミドル丈:税別2,200円→2,300円
・ラミーソックス ロング丈:税別2,700円→2,800円
・ラミーソックス 自衛隊丈:税別2,400円→2,500円
・NIKKE AXIO WOOLソックス ショート丈:税別2,200円→2,300円
・NIKKE AXIO WOOLソックス ミドル丈:税別2,400円→2,500円
・NIKKE AXIO WOOLソックス ロング丈:税別3,000円→3,100円

できる限り値上げ幅は抑えていますが、それでも愛用いただいている皆様にはご負担をおかけしてしまうことは事実です。

単なる値上げとなるのは嫌なので、今後は製品のケア情報や小さな穴あきなどの補修方法といった情報をしっかり発信していき、より安心して今まで以上に長くご愛用いただけるように努めていきます。

また、以前刺繍サービスなども行っていましたのでそういったオンリーワンのサービスを付加できるように体勢を整えておりますのでご期待いただけますと幸いです。

「売ったら終わり」ではなく、長く安心して愛用いただけ、時には楽しんでお買い物できる会社になれるように尽力して参りますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

INNER-FACT 代表INNER-FACT 代表

INNER-FACT 代表

INNER-FACT代表の首藤(シュトウ)。 一部関西ではくびふじと呼ばれます。 基本的にはトレイルやランはソロでしかやらず、イベントや大会ではエイドなどスタッフ側で参加しています。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP