100マイルも走った僕が思うショートレースの楽しみ方 ~石舞台100の想ひ出を添えて~

サッカー少年がいつの間にやら、ランニングにのめり込み、人生で一回きりだと決死の思いで篠山ABCマラソンにエントリーしたのも、もう10年以上前のこと・・・。

(初マラソン終わり、知り合いのお店で着替えさせてもらったら、帰りのズボンを持ってき忘れて嬉しそうな僕。アホさは今と変わらん。)

今では、「マラソン?あ~ロードのショートレースね。年1本は出るかな~。」
だなんてご冗談を言うくそ野郎になってしまいました。

さらには、ウルトラマラソンの100kmを走ったり、トレイルランニングというものにのめり込み、160kmものレースにも出たり、サッカー少年だった僕には考えられないことばかりしています。

(人生2回目のトレランで六甲全山縦走についていって死にかけたとき。エナメルリュックにナイキフリーでよくやったよ俺!笑)

さて、一通りの距離(カテゴリー)を走ってきて、さらなる僕の気持ちが赴く挑戦はどこに向かうのでしょうか。
ただ一つ言えることは、長い距離走るやつ、めっちゃ速く走るやつが凄いんじゃない。
今置かれている状況下で最大限努力して、挑戦している人みんな凄いんだってこと。

そんな、どんどん走ったことのない距離のロングレースに出ないといけないわけでもない。
ショート、ミドル、ロングレースそれぞれ面白さがある。

マラソン出るからには、絶対自己ベストを狙わないといけないわけでもない。
調子が悪けりゃ、エイドのご当地スイーツを楽しんだり、その後の旅行もコミコミで楽しめばいい。

おっと、少しポエマーなスイッチが入ってしまいましたが、
先日、人生で初めてトレラン大会に出場した2017年の千羽海崖の40km以来、
約8年ぶりの40キロのショートレースに出てきました!
(勝手に僕はトレランレースでは、
~50kmまでショートレース、
50~120kmミドルレース、
120~160kmロングレースと定義しています。)

ってことを言いたかっただけの前フリが長くなりました。笑

新しいコースになった石舞台100

出場してきたレースはというと、奈良の石舞台古墳を舞台に行われている石舞台100!
元々トレイルフェストのスタッフとしてゴリゴリ運営に携わっていたので、新鮮味があまりないのと、毎年運営側だったのでエントリーできずじまい。

(広島のみならず、今ではトレラン界にも広く知れ渡っている有名なこの方との一枚。意外と速いやんとマウント取られてます。笑)



去年は、たまたまタグゾウさんからの配慮というか、コネ採用的な感じの「招待選手枠」をいただき66キロの2周に出ましたが、サクッと1周でリタイアという失態。笑

今年は申し訳ないので普通にエントリー。笑
去年しょーもない走りをしてしまったというのと、新コースを見てみたいという新鮮な気持ちがありとても楽しみでした!
(昨年までは一周約33kmだったコースが、新コースになり1周40km獲得標高約2700mというコースになりました。)

(今年はトレイルに負荷をかけないように、少し重りを減らして走れました。やっぱインナーファクトの5インチランパンの丈感が好き。)

この石舞台100は、1周40kmを1~3周する3つのカテゴリーがあるのですが、
コースの特徴として、「1周で大満足するくらいしんどいコース」です。笑

キッツイ登りがあったり、ロープを使って恐るおそる下りないといけない激下りがあったりと、
テクニカルかつデンジャラスなコースです。

それが、今回の新コースになって、程よく激下りポイントが減って(とはいってもしっかりヤバいところはちょっとありますよ。笑)、「トレランの総合力を鍛えられる良いコース」に変貌を遂げていました!

特に僕が出場した1周の40kmは、
「20~40kmのトレランに出たことあるけど、しっかり登り下りの力をつけたい」
って方や
「最近ミドルレースやロングレースばかりでピリッと短いレースたまには出てみるか」
って方にはうってつけのコースでした。

のらりくらり適当に走れば終わるって感じでもなく、程よくパンチがあるコースで、
10時にスタートして、サクッと夕暮れ前には終わる。
でも、40kmで獲得標高が2700mくらいあってしっかり疲れます。笑

あとは、何といっても石舞台100の楽しいところは、「キッズの部」があり、
毎年ほっこりする楽しいことが起きます。笑
お子さんがいらっしゃる方は、自分は前日に40kmに出て、翌日はキッズの部に子どもを走らせて、観光して帰るという最高の休日が過ごせますよ。

ショートレースだって頑張ったらしんどいぞ!

トレラン界隈でよく言う「マイラー(100マイル=160kmのトレランレースを完走する人)」ってやつにのめり込んでいくと、ショートレースを軽視しがちになったりします。
軽視というか、100マイルのパズルを解くような、色んな引き出しを駆使して走り切ること楽しさを知ってしまうと、ショートレース自体、パズルを解く楽しみが始まる前に終わってしまう・・・という感じなのでしょうか。

そんな人にこそ今一度ガチで、
「自分の限界どんなもんや!?」
という気持ちで40kmくらいのトレランレースに出てみてもらいたいです!

なぜかって?
走るペース配分わからなさすぎるから、めっちゃしんどいからです!!笑

たまには、パズルのピースを並べるような緻密なレースを100マイルでするだけでなく、
どれくらいで走ったらいいかわからん、
なんなら初マラソンの時のような、後半激タレしてしまうかもしれないくらいのペース配分で走ってみてはいかがでしょうか。

実は意外とトレイルで突っ込みすぎたと思っても、
いい塩梅で力を抜いたり、頑張りどころを決めたり、ええ感じで走れる自分がいるかもしれません。

ロングレースでいろいろとうまくいかなかったことが、
ショートレースをピリッと走ることで解決の糸口がつかめるかもしれません。

「100マイルが主戦場だ!」
と頑張ってきた人こそ、回りまわって、今年はショートレース、なんなら10~20kmのスカイレースなんてのにも出てみたら、それはそれで新しい自分を見つける挑戦になるかもしれませんね。

知らんけど。笑

(ゴール直前で両足攣って生まれたての小鹿ちゃんみたいになったけど、なんとか3位入賞してました。)

思い描くレース展開を体現したい

こんな感じで、ハーフマラソン、フルマラソン、ウルトラマラソン、トレラン40km~160kmと一通りやってきた僕が今でもマラソンやトレランのミドルレースによく出てるのは、
1つは、その日で終わってお風呂入れるから。笑

それと、もう1つ。
「自分の立てた目標通りか、それを上回る気持ちいいレースをしたい」から。
それに尽きますね。

僕自身は、
短い距離でなおかつ捻挫の心配のないマラソンで思い描くレースができないくせに、
ミドルレースで中盤垂れたりすることなく、自分のプラン通りにレースを進められないくせに、
100マイルで気持ちの良い結果が出せるはずなかろう!
と思っているから、そこをきっちり自分が納得いく形でやり切れたら、
また100マイルは挑戦してみてもいいのかな~
なんて思っています。

これは、僕が勝手に自分自身に課題を課しているだけなので、
決して他人にも「ミドルレースうまいこと走られへんのに、ロング出るなよ」って言いたいわけではないので誤解ございませんように。。。笑
僕個人の勝手な価値観です。笑

と文章にしていると、僕は自分に何かしら期待をしているのか、
はたまた自分に厳しく課題設定をしているのかよくわかりませんね。笑

でも、できるかできひんかわからんことを、あれやこれやと試行錯誤するのがなんだかんだ楽しいのでしょう!

そんな感じで、楽しんでいることをこれからもインナーファクトブログで発信していけたらと思っています。
(いつも押しつけがましい商品宣伝ブログばかりなので、今回は控えめに・・・笑)

ちょっとでも参考になりましたら幸いです。

(長いことお世話になったタグゾウさんの大会で、あんまりすることのない入賞なんかしちゃって、もう人生で2度とないかも。笑)

しょーじJr.しょーじJr.

しょーじJr.

元ランニング・トレラン用品店の店長。持病を治すため食生活を改め、好きが高じて自然食品店での仕事も経験。今はランニングトレーナー業やランニング系のライターをしつつ、林業方面にも進もうかと模索中。一応フルマラソンサブ3、トレラン大会では大体上位5~10%以内くらいで走ってます。人体実験を基にパフォーマンスアップや健康についてのあれこれをいつも考えてる人です。

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