プロになるために① 〜スポンサー獲得方法〜

ここ最近プロトレイルランナーという肩書きをよく見かけるようになりました。
そういった活動を志す選手が増えたからか、「自分もプロを目指したい!」という発言も見聞きするように。

「プロ」の定義は難しいですがいくつか種類があると思います。

大会の競技実績や講師、ゲストランナーとして招かれてスポンサー費や謝礼金を受け取ることで生計を立て、選手生活を送るプロ。

大会やイベントの企画運営を行いその収益で生計を立て、選手生活を送るプロ。
いずれのプロも活動の形が違うだけでその競技内において生計を立て、選手として自立しておりどちらがいいのかという話ではなく、どちらもリスペクトを惜しみません。

その反面最近気になっているのは「自称プロ」。
元々勤めていた会社を活動の時間を確保するために退職し、アルバイトをしながら生計を立て競技をしている選手。
もちろんプロボクサーなどスポーツ選手の多くはこれに近い形態で活動をしている人がいるのは理解しています。

他の競技の事は知識も浅いのでここで話す事ではないですが、ことトレイルランに関しては関わってきた年数も増え、選手はもちろん大手メーカーやウチの会社のようにガレージブランドと言われる小さなブランドの経営者の方とも色んな話をするので理想と現実を多く目にしています。

この記事では自称プロの選手たちやこれからプロを目指す選手たちが自立したプロとして活動できるようになってもらいたいという想いから、スポンサーの獲得方法やプロ意識についてお話ししていきたいと思います。

自称プロの理想と現実

会社辞めて練習の時間を確保して大会で結果出すぞ〜!!
・・・と意気込んで独立した人の多くが直面する壁が収入と練習の時間です。

競技生活をするにあたってシューズやウェア、ザックや消耗品など必須でかかってくる経費と、当たり前ですが家賃や生活費などもあります。
特に練習時間が増えるとシューズは今までよりも損耗しますし、ウェア類も使用頻度と洗濯回数が増えると痛みも速くなります。

ですので選手活動を本格的にしていくと出費は今までよりも増える傾向にあります。
その反面、収入は正社員や安定して働いていた時と比較するとアルバイトはどうしても収入は落ちてしまいますし、昨今のコロナ禍などの想定外の何かが発生した際は出勤調整などで希望する収入が得られないリスクもあります。

プロとして活動するためには活動費が今までよりも必要→今までよりも働く(収入を増やす)必要がある→今までよりも労働時間が長くなる→今までよりも練習の時間が削られる。
そんな悪循環を起こしている選手をここ数年で見かけることが増えました。

もちろん中には手に職を付けていたり専門的な知識を持っていて順調に選手活動を送れている選手もいますが、僕が知っている中では片手ほどもいません。
僕が無知なだけかもしれませんが。

プロになるということは個人事業主になるか会社を立ち上げることになると思いますが、多くの選手は個人事業主になると思います。
個人事業主というのは「事業」であるので、会社を辞めプロ宣言する前に「収支計画」を考える必要があります。

月間どのくらい練習して、その練習量に対してシューズやウェアなどのギア類の買い換えサイクルとその予算、消耗品にかかる予算、出場する大会のエントリー費に宿泊費と交通費、日常生活にかかる家賃や食費に水光熱費など。

それらの支出をまかなうためにはいくらの収入が必要なのか。
もちろんプロとして活動するには海外遠征も視野に入れる選手も多いでしょうから、その場合は海外遠征費も。

お小遣い帳であればざっくり計算でOKでしょうが、プロは事業です。
これくらいかかるだろうなのざっくり計算ではいけません。
実際に遠征費は楽天トラベルやじゃらんなどの旅行代理店のページで宿泊費と航空チケットや新幹線の切符、車で行く場合は高速料金や燃費に対してのガソリンの使用量など綿密な計算を行いましょう。

どうしたら一円でも安く効率的に遠征できるのかを時間をかけて調べる必要があります。
僕も出張する際は未だに飛行機、新幹線、高速バス、自分の車の全種類で試算します。
飛行機と宿泊をセットにした方が思いのほか安かったりもするので、出張費用の下調べだけで30分は要します。

最初に収支の計算が出来ていないと、早々に「会社辞めなきゃよかった・・・」と後悔することになります。

今まで以上に収入が必要になるので、アルバイトの場合は高時給で探すようになると思います。
そうなってくると都市部では色んな選択肢がありますが、地方になると選択肢は限られます。
そうなると手を出しがちなのが飲食店や、コンビニなどの深夜勤務。
時給が高いからという理由でしょうが、その時点で生活の軸が選手活動ではなくお金を稼ぐ事になっている矛盾が生じますし、深夜勤務は生活バランスを大きく崩すので練習の成果も十分に得られないでしょう。

スポーツ選手にとって大切なことに食事と睡眠があげられます。
深夜勤務をすると睡眠時間が非効率であり、食事もカップ麺やコンビニ弁当になりがちです。

これからプロを目指す人には長々と聞きたくもない話しを突きつけましたが、これが現実になります。
まずはしっかりと収支計画表を作り、それを第三者のプロ選手や経営者に見てもらいましょう。
既に自立しているプロ選手はもちろんですが、経営者も数字を見るプロです。
実際の活動内容がわからなくても「ん?この数字どういうこと??」という質問はできますし、その質問をされたときに明確に答えられればちゃんと思考をこらした計画書ですし、そこで「えっと、それは・・・」とどもってしまうとその計画書でスタートすると計画通り行かなくなるでしょう。

「そんなこと言われたらプロになれないじゃん!」と考える人もいそうですが、「そんな考えでプロになれるわけね〜だろ」が答えです。
大事なことなので何度も言います、プロとは「事業」です。
ちゃんと収支計画表を作って何度かブラッシュアップしてください。

ここまで話した内容を振り返るとプロ活動はやはり「収入」が大きな課題となります。
都市部で活動しているか、既に何かしらの専門的な技術や知識を持っていない場合はどうやって収入を得るかを考える必要があり、理想は労働を伴わない収入でしょう。
その一つが「スポンサーからの活動費」がプロとして視野に入れたい項目かと思います。

ここから先は僕自身がトレイルランギアを取り扱う会社経営者であり、多くのメーカーの人たちや既にサポートがついている選手の方々と会話することで知り得た知識や情報なので、比較的リアルな情報になるかと思います。

スポンサーがついている人と、ついていない人

ここまで聞きたくもない話しばかりでしたでしょうが、ここからが興味がある内容かな?と思います。

見出しにある通りトップ選手の中には「スポンサーがついている人と、ついていない人」がいます。
中にはあえてつけてない人もいます。

あえてつけてない人は、スポンサーがつくと少なくとも大会の時にそこのメーカーの製品を使用しないといけないという縛りが発生するので、自由にやりたいという人はトップ選手でもあえてスポンサーを断っている選手もいます。

ここでは大会実績がありスポンサーがついて欲しいけど何故かそんな話がこない・・・そんな人に意義があるお話ができるのでは、と思います。

結論から言うとスポンサーがついている選手の多くは「コネクション」と「影響力」にあるでしょう。
まずは「コネクション」から解説します。

この選手は大会で上位には入るけど、優勝はあまりしないのにスポンサーがついてる。
その反面よく優勝するこの選手にはスポンサーがついていない。
このようなケースはよく見られるのでは?と思います。

スポンサーがつく選手はその会社の関係者と深い関係があったり、個人的なつながりがある選手が多いと感じています。
「その会社の関係者と深い関係」とは親戚や友人などがその会社の関係者である場合であったり、そもそもスポーツショップなどで勤めていたりする場合は直接メーカーの人と日常的にコミュニケーションをとっていたりします。
ただここで勘違いをしてはいけないのは、スポーツショップに勤めていてメーカー担当者とも繋がっていると言っても、相手(メーカー担当者)が貴方を個人として認識しているのか、取引先の担当者として認識しているのかはシビアに判断しておきましょう。

プロ活動だけでなく、既存の勤め先を退職して同業種で新しく会社を起こしたり独立する人の誤算の多くは、仕事をもらえると思って独立したらもらえなかった。
その時のお客さんがついてきてくれると思ったらついてきてくれなかった、です。

いずれの場合も貴方は一人の人間として認識・評価されていたのではなく、その会社の一部として認識されており貴方を見る視線の先にはその会社の看板があったことを現実として知ることになります。

話を戻します。
次に「その会社の人と個人的なつながりがある」というのは、色んなパターンがありますがその多くは既にその会社の製品のヘビーユーザーであり、大会会場でそのメーカーが出店している場合スタッフの方と仲良く会話ができ、プライベートでも練習や食事に行ったことがある関係性を指します。

トレイルランという競技はニッチスポーツであるが故に大手メーカーもあれば、うちの会社のように一人社長のガレージメーカーもたくさんあります。
ウチの会社の様に規模の小さい会社は大会出展の際はスタッフ=社長なのでここで関係性を構築できていると一気にサポートしてもらえる可能性が拡大します。

スポンサーがつく選手のバックグラウンドにはこのような人間関係が既存であるかどうかが大きく影響します。

ですので、これからプロを目指したい選手やスポンサーがついて欲しいと思っている選手は意識的に人間関係の構築を育んでいきましょう。
スポンサーについてもらうのが前提の関係性構築は賛否あるでしょうが、プロとして活動していく中ではそのようなしたたかさも時には必要と思います。

メーカーはどういう選手をサポートしたいのか

先に挙げた、既に関係性のある選手から「僕をサポートしてください」と言われた場合は比較的関門突破のハードルは低くなりますが、メーカー担当者が選手をサポートするかどうかの判断する項目は似通っています。

第一関門:競技実績

当たり前ですがサポート選手として応援するにあたって一定の競技力は求められます。
どの大会でどのくらいの結果を出しているのか。

「コロナ禍で大会に出られていないから〜」という方は、そんな中でも競技者としてどのようなチャレンジをしてきたかを具体的かつ目に見える数字などであらわす必要があります。

第二関門:影響力

メーカー側からするとサポートするからには一定の効果を求めます。
その効果は広告効果だったり実売上に繋がる利益だったり、はたまたその会社の経営者の自己満足だったり。

いずれにせよ、何かしらの影響力を有しているとサポートに至る可能性は一気に高まります。
影響力の形も様々でしょうが、選手として多くの選手からリスペクトされていたり、圧倒的な結果を残し続けていてそのカテゴリでは象徴的な存在であったり、はたまたSNSでのフォロワーが人並み外れて多いなど。

影響力というとSNSのフォロワーの数と直結して考える選手が多いですがそうとは限りません。
ここでいう影響力はオフラインでの影響力も見ています。

オフラインの影響量とはなんぞやというと、その人が声をあげたらどのくらいの人数が動くのか、を物差しにしています。
その人がイベントを企画主催する立場の場合は参加人数を見ますし、参加する側の場合は「その選手が行くならわたしもいきたい」と思ってくれる選手の数などもそうですね。

ではこれらをどうやって測っているかというと、リアルにその地域の人にその選手の評判などを聞いてます。
僕の場合はその地域の知り合いの選手や取引先のショップの方に「〇〇さんという選手ご存知ですか?」と。
一定の競技力がある選手だとその地域ではもちろん知られてますし、積極的に何か活動をしている場合はその内容も教えてもらえることが多いです。

しかし、手っ取り早いのはやはりSNSです。
Facebook、Instagram、Twitterは必ず確認します。
SNSのフォロワーの数は影響力を数値化しやすいので必ずチェックしますが、どういうところを見ているかとおすすめの活用方法は後で解説します。

最終関門:人間性

ぶっちゃけここが一番の関門です。
ここまでの関門は突破する人が多いですし、そもそもそこまでシビアに見ていない場合も多々あります。
競技実績と影響力はある程度セットでついてくるので、最終的には人間性がモノを言います。

具体的にどういう点を見ているかというと、コミュニケーションがとりやすい人か、ネガティブな噂が無いかです。

まず最初の「コミュニケーションのとりやすさ」ですが、基本的に契約後のやり取りはメールであったりメッセージなどで行います。
その時のレスポンスの速さや文章力、フィードバックの内容などが重要です。

レスポンスのスピードはやはり遅いと小さな「おや?」が溜まっていき、この選手はレスポンス遅いな〜とネガティブな印象が植え付けられます。
レスポンスのスピードくらいと思うかもしれませんが、スポンサーする会社側の担当者はある程度その会社内で重役のポジションを任せられている方が多く、仕事ができる人は基本即レスなのでどうしてもレスポンスが遅い人にはネガティブな印象が抱かれがちです。

次に「ネガティブな噂がないか」ですが、これは先にも挙げたその地域の知り合いの選手や取引先にヒアリングしています。
中には人によって大きく言葉遣いや態度が変わる人や、遅刻癖があったり思考的に抜けているところがある(不用意な発言をしてトラブルを起こすことがある)など聞くこともあります。

当たり前ですが一定の社会性と協調性が問われますが、中にはそんな人間性を吹き飛ばすような結果を出す選手が別競技(トレイルラン以外)にはいたりもするので、自分の性格に難がある事を理解しつつそんな自分をありのままを受け止めてほしい人は結果で黙らせるのが一番かと。

誰しもが黙る圧倒的な成績を残せばサポートしてくれる会社はいくらでも出てきます。

影響力の付け方:SNS活用方法

競技実績は練習をすればある程度比例してついてきます。
人間性は簡単には変えられませんが、意識をすれば変えることができます。

では影響力は?というと、自分の影響力を第三者目線で押し図るのはなかなか難しいと思います。
そこでおすすめなのはやはりSNSかと思います。

競技力が高い選手でSNSを駆使している選手は比較的少ないと思いますが、自らスポンサーをつけたいと思うのであればSNSのフォロワーは多いに越したことがありません。
事実、多くのメーカーの人と話した中で「最近いい選手いない?」という会話はよく行われその会話の中で「あの選手いいんだけどSNSあんまりしてないからねぇ」という言葉もセットで耳にします。

SNSのどんなところを見ているのか

では、SNSのどんなところを見ているかですが単純にフォロワー数だけを見ているということはありません。
「いいね」の数と「コメント数」を結構見ていますし、そのコメントにどんな返信しているかまで見たりもしています。

コメント数とその内容を見る理由は、その選手の人間性が如実に現れるからです。
もちろん上辺で取り繕うこともできるでしょうが、コメントに対して返信をしているのかや、フォロワーからのコメントの内容がその選手をリスペクトされている内容なのか、応援されるようなコメントなのかなどが見えてきます。

コメント数の多さはその選手の発信に対して多くの人が興味を持っており、それらの人と積極的にコミュニケーションを図っていることがわかりやすく数値化されていると思います。

ですので、スポンサーをSNSを駆使して獲得したいという思いがあるのであれば、自分のSNSの投稿を見返し、コメント数やいいね数が少ない場合は投稿内容を考えた方が良いでしょう。

そこまでしたく無い人はSNSは趣味で良いと思いますが、それに取って代わる実績とオフラインでの影響力が求められます。

具体的なSNSの使い方

既に多くのフォロワーがいて、コメント数などもしっかりついている人はそのままで良いと思いますが、どういう投稿をしたらいいのかわからない、どう活用したら良いのかわからない人は今からの内容を参考にしてください。

基本的には「誰に見てもらいたいのか」を意識した投稿が必要になります。
ビジネス用語では「ペルソナを立てる」とも言います。

具体的に「この人にコメントしてもらいたい!」という明確な一人をイメージして投稿内容を組み立てます。
そうするとそのイメージした人に近い感性の人が自然とアクションを示してくれるようになります。

写真の撮り方や文章の作り方、改行の仕方やハッシュタグの付け方など、まずは既に成功している選手や目標としている選手がいればその人のSNSを参考にしてみましょう。

ここで注意が必要なのはスポンサーをつけたいからと言って、そのスポンサーの商品紹介しまくるのはNGです。
そういう投稿を連投すると「あ、この人は商品広告をする人なんだ」と認識され周りの人は一気に冷めていきます。

基本的にはサポートするメーカーの人も貴方を応援したいという想いでサポートをしているので、選手としてどういう練習をしていて、どういうことに興味があって、どんな考えで競技に取り組んでいるのかを知りたいと思っています。

ですので、メーカーのことを意識する必要はないので貴方の競技に対する想いや、普段の練習内容、目標としている大会を投稿するだけでもそこに意味は出てきます。

特にプロとして活動していくには応援してくれるファンの存在も重要なので、活動や考えのアウトプットは非常に重要な役割を担っています。

では、どのSNSをどのように活用したら良いかですが、まずトレイルランニングの競技人口の平均年齢は40代になり貴方のファンとなり応援してくれる人もその年代が多くなるでしょう。
また、サポートしようと思い貴方のSNSを覗きにくるメーカー担当者も40代くらいが多いでしょう。
そこから考えるとFacebookが一番相性が良いSNSです。

SNS毎の活用方法を書いていくとそれだけで膨大な記事になるので、それはまた別の機会にまとめたいと思います。

Facebookの投稿の注意点はInstagramも同様ですが、ストーリーだけ投稿し続けないという点です。
ストーリーは見られやすい特徴はあるものの24時間しか表示されず、その後は蓄積されないのでいくらストーリーを高頻繁に上げてもフィード画面に投稿がされていないと投稿頻度が少ない=あまり活用していないのかな?という印象を持たれてしまいます。

可能であれば毎日投稿、慣れていない場合は何日に一回など習慣づけていく練習をしていくと良いと思います。

ここまで色々と偉そうに述べてきましたがもちろんこの内容が全てではありませんし、例外もあるでしょう。
もしかしたらこの内容の方が例外であって、主流は違うかもしれません。

ただ、実際にトレイルラン関わり出して約10年ほど経過し多くのトップ選手、プロの選手、自称プロの選手、メーカーの方々、経営者の方々から実際に見聞きしてきたことですので的外れではないと思っています。

そこまでしなくちゃいけないのか・・・と思う方はもしかしたらプロには向いていないのかもしれません。
なぜならプロは「事業」であり、趣味ではないからです。

スポンサーがついたらそれなりの責任と期待を背負うことになります。
中には厳しい契約で責務を負うこともあります。

僕はプロとしてチャレンジする選手が増えるのは応援したいですし、積極的にサポートしていきたいと思っています。
ですので、どうしたら良いのか悩んでいる選手がいたら少しでも力になれたらと思い、あえて厳しい現実と効果的だろうと思う方法を具体的に文章にしてみました。

文章力がないので読みにくかったと思いますが、もっと深い話が聞きたい方はご遠慮なくメールなりメッセージなどください。

ちなみに今回の内容は主に物品サポートに至る準備の内容となってます。
資金サポートを望む場合のハードルは恐ろしく高くなり、その活動方法も全く変わってくるのでそちらも要望があれば記事にしたいと思います。

次回記事はサポート内容の詳細を解説しておりますので、併せて読んでいただくとサポートの理解が深まるかと思います。


    docomo,au,softbankなどのキャリアのメールアドレスを使用される場合は@inner-fact.co.jpのドメイン指定お願いいたします。

    INNER-FACT 代表INNER-FACT 代表

    INNER-FACT 代表

    INNER-FACT代表の首藤(シュトウ)。 一部関西ではくびふじと呼ばれます。 基本的にはトレイルやランはソロでしかやらず、イベントや大会ではエイドなどスタッフ側で参加しています。

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    コメント

      • 若林 綾
      • 2022.02.04 10:18pm

      こちらとても興味深く読ませていただきました。
      そして、首藤さんにご相談したいことがあり、ご連絡させていただきました。

      私も2年間の計画を立てましたが、まだ収入と練習時間の確保についてあれこれ頭を使っている段階です。
      ヨーロッパ遠征費は山小屋バイトと少しばかりの貯金でなんとかなりますが、今一番頭を悩ませているのはヨーロッパ遠征から帰って来た後の収入源についてです。

      首藤さんのおっしゃっているように練習時間とリカバリー時間を確保しつつ、これらの収入をいかにして得るかということです。
      生活費に加えて身体のメンテナンス、競技道具などの費用がかかるためそれを確保しなければならなりません。

      ここで考えたいのは私の2年間の立ち位置です。私の場合、UTMB 優勝プロジェクトの2年間は「プロ」ではなく「プロを目指す」立場です。というのは、現時点で首藤さんが本文でおっしゃっておられた「競技実績」「影響力」について世界で通用するレベルに至っておらず、プロとして経済的に自立する段階ではないと私自身が思うからです。しかし、選手の「影響力」についてはサポートする側が判断することでもあり、もしかすると私個人の選手としては影響力がなくても、私の「2年間のプロジェクト」が社会的な影響力がある可能性もあります。

      そこで、陸上の実業団選手のような位置付けでサポートいただき、この2年間のプロジェクトを実行するという考えはどうでしょうか?

      例えば、インナーファクトさんに社員として雇っていただき、基本的には一般の社員さんと同じ待遇で労働させていただき収入を得ます。
      ただ、実業団選手のようにUTMB の遠征期間の休暇や、1日あたり3時間の練習時間の確保などをいただくのです。
      その分、選手としての活動ではインナーファクトさんの商品を使わせていただいたり、報告書や講演会などの形で活動内容を発信させていただくという形です。
      これは雇う側として利益を考えたとき下記のような構図になると思います。

      生産性 実業団選手一般社員

      まだまだ試行錯誤中なので、あくまで仮の話です。
      雇う立場になったことがないシロートが小賢しいことをすいません。私なりにいろいろ考えて見ました。
      この考えに関してどう思われるか首藤さんの意見をお聞かせ願えたらと思います。

      • INNER-FACT 管理者
        • INNER-FACT 管理者
        • 2022.02.05 9:55am

        若林綾さん
        コメントありがとうございます。

        まず、結論から申し上げると弊社では人を雇う考えがないのが現状です。
        資金的な面の判断ではなく、僕の会社の経営方針として人を雇うという選択肢が無いからです。

        理由としては、色々とあるのですが、一つはこれからの会社経営は組織を大きくするのはあまり効率的とは思えない点と、選手には個人でお金を稼ぐ力を身につけてほしいと考えているからです。

        仕事柄多くの選手のセカンドキャリアの難航を見てきました。
        想像にはなってしまいますが、どうしても競技に多くの時間を費やしていると個人としての社会的能力が身につきにくいのかなと思っております。

        特に若林さんのようにプロを目指す場合は個人でお金を稼ぐ力身につけておかないと、競技生活が終えた後の収入でまた同じように悩む必要が出てきてしまいます。
        また、先に挙げた「影響力」ですが確かに第三者が価値をつけることは可能なのですが、それはその第三者の力を借りての影響力になるので、いざプロ活動を個人で行う際は自分で自分をプロモーションする必要があります。

        今の時代は個人でお金を稼ぐことも影響力をつけることも比較的容易だと考えています。

        今までそう言う考えをしたことない方は何をしたら良いかわからないかと思いますが、会社を経営している人間は人一人がまともに食べていける収入が得られるアイディアは意外と多く持っていたりします。
        あとはそれを本人が行動できるかにはなりますが。

        内容に関しては長くなりますので別途メールさせていただきますね。

      • 若林 綾
      • 2022.02.04 10:24pm

      申し訳ありません。雇う側の立場として利益を考えたときの構図について書き損じがありましたのでその部分だけ送らせていただきます。

      生産性 実業団選手一般社員

      • 若林 綾
      • 2022.02.04 10:28pm

      生産性については実業団選手の方が一般社員に劣ります。
      コスト面では実業団選手と一般社員では同じです。
      インセンティブについては実業団選手の方が一般社員に優ります。

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